370　あなたには「豊かになり、金持ちになる権利」がある

生命の目的は、「向上していくこと」です。

命あるものはすべて、成長し、持てる可能性を最大限に発揮する権利を、

生まれながらに持っています。

生きる権利とは、「知性」「精神」「肉体」において、

最高の能力を発揮するために必要なあらゆるものを、

無制限に自由に使う権利のことです。

生きる権利があるとは、言い換えれば、

「豊かになり、金持ちになる権利がある」

ということです。

本書では、「豊かさ」という言葉を、

比喩ひゆ的な意味で用いているのではありません。

物質的にはもちろん、現実に、金銭的にも十分満たされているということです。

本来なら、もっと豊かに恵まれた生活を楽しめるはずの人が、

あえてそれ以下の境遇に甘あまんじるべきではありません。

命は、進歩し、繁栄はんえいすることを求めるのが自然です。

健康、知識、力、気品、美しさ、楽しい経験、感動的な発見……人生を

豊かにするあらゆるものを、誰もが手に入れているのが本来の姿です。

貧しさに安あん住じゅうするのは、罪と言っていいでしょう。

豊かな人とは、人生を満喫まんきつし、欲しいと願うものすべてを手に入れている人のことです。

そしてそうあるためには、やはり経済的に豊かではなければなりません。

発達して複雑化した現代では、

ごく普通の人が、ごく普通の生活を送るだけでも、

とても多くのお金が必要になっています。

また『自分の能力を最大限に伸ばしたい』と思うのは、人間の本能です。

この気持ちは、人間に生まれながらに備わる、ごく自然な欲求です。

この欲求を満たすためにも、お金は必要なのです。

「なりたいもの」になること━━それが人生における成功です。

しかし、それを実現するには、様々なものが必要になってきます。

したがって、そういう必要なものを自由に買える金持ちになるための

「引き寄せの法則」は、あらゆる知識の中でも、最も重要な知識です。

金持ちになりたいと願うことは、決して悪いことではありません。

恥ずべきことでも、いやしいことでもありません。

豊かになりたいと思わないほうが、むしろ病的と言えるでしょう。

もっと豊かで満ち足りた人生を送りたいというのは、

魂の欲求であり、祝福されるべきことです。