目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者
稲盛 和夫(いなもり かずお)さんの著書
『 人生を意のままにする力 心。 』から学んだ
人生を生き抜くための
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 「感謝の心」をもって対する
いかなるときでも大切なのは、「感謝の心」をもって対するということです。
災難にあう、困難な状況に陥る、思うとおりの結果が出ない━━
そういうときに感謝しなさいと言われても、
なかなかそうできるものではありません。
よほど人間ができていない限り、
「なぜ自分だけがこんな目にあうのか」と不満を口にし、
愚痴をこぼし、恨みつらみでいっぱいになってしまうのです。
一方、よいことばかりが起きて、
何もかもが思い通りに運んでいるときであれば、感謝できるかと言えば、
なかなかそうはいきません。
よいことがあればあったで、それを「当たり前」だと思い、
それさえ不服に思って「もっと、もっと」と求めてしまう。
それが人間の性というものです。
つまり、悪いことがあっても、よいことがあっても、
感謝するのは同様に難しいことなのです。
3 「ありがとう」と言う
今どれほど順風満帆であろうとも、それが未来永劫続くわけではない。
それにおぼれておごり高ぶることなく、
つねに謙虚な気持ちで自らの行いを律するとともに、
感謝の念を忘れてはなりません。
そして、災難、苦難、不幸といった状況に直面しているときこそ、
じつは感謝する「絶好の機会」なのです。
なぜならば、そうした苛酷な環境や厳しい出来事が私たちの心を鍛え、
魂を磨いてくれるからです。
したがって、嘆いたり恨んだり愚痴をこぼしたりせず、
それに対して「ありがとう」と言う。
すべてを前向きにとらえて受け入れ、
感謝して、明るい気持ちで前に歩んでいくことです。
そのためには、「いついかなるときでも感謝するのだ」と
理性でインプットしておくことが必要になってきます。
つねに「ありがとう」と言える心の準備をしておくのです。
4 何が起こっても感謝する
宗教的あるいは精神的な修行を続けてきた人であれば、
何が起こっても感謝する心の姿勢が、
自然に身についているかもしれません。
しかし、凡人である私たちは、
おのれの心に感謝を強いるぐらいの気持ちでちょうどよいのです。
それは実にシンプルな人生の秘訣ですが、だれも教えてくれません。
学校でも習わなければ、親が子どもに語ることも、まずないでしょう。
なぜならば、頭ではわかっていたとしても、
そういう生き方を貫ける人はまれだからです。
どれほど高度な知識をもっていても、
あるいは卓越した才能に恵まれていても、
たったこれだけのことを知らないために、
人生を棒に振る人がどれほど多いことでしょうか。
立派な事業を成し遂げ、名声を得た人が、
不祥事を起こしたり不正を働くなどして、
それまで積み上げてきた人生を台無しにしてしまうという話を、
私たちはしばしば耳にします。
そうした人たちは、人生でもっとも大切なこれらのことを、
知ってはいても自らの血肉にして活かすことができなかったのではないでしょうか。
5 オザビエルの願い
今日の学びは、
災難、苦難、不幸といった状況に直面しているときこそ、
嘆いたり恨んだり愚痴をこぼしたりせず、
それに対して「ありがとう」と言う。
すべてを前向きにとらえて受け入れ、
感謝して、明るい気持ちで前に歩んでいくこと。
「いついかなるときでも感謝するのだ」と
理性でインプットしておくこと。
つねに「ありがとう」と言える心の準備をしておくこと。
年齢を重ねるにしたがって、
「ありがとう」「ありがとうございます」
が自然に出るようになります。
これも、厳しい出来事を乗り越えて、魂が磨かれたからでしょう。
何が起こっても感謝する心の姿勢をしっかり身につけ、
すばらしい人生を生き抜きましょう。
出典 『 人生を意のままにする力 心。 』 稲盛 和夫(いなもり かずお) 発行所 サンマーク出版 画像はヤフー検索から