目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神神経科・斎藤病院名誉院長
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「もう疲れた」と思ったときに読む本』から学んだ
人生を2倍、3倍楽しめる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 年齢がいってからの配置転換ほどつらいものはない
会社に勤めていると、配置転換は悩みのタネのひとつであろう。
ことに、それまで営業のスペシャリストであった人が、
この配置転換によって、
いきなり畑違いの宣伝部に配転されるというようなケースでは、
そのショック度にも大きなものがあろう。
また、若いときなら畑違いの部署でも、
順応性があり仕事も早く覚えるだろうが、
ある程度年齢がいってからの配置転換ほどつらいものはない。
ましてや自分より年下の人間からいろいろと説明を受けたり、
指示されたりする場合もあるので、ときには屈辱感も味わうことになる。
それだけではない。
入社以来、自分が蓄積してきたものはどうなるんだということになる。
しかし、組織に属している以上は、
この山にぶち当たる可能性が非常に高いだろう。
それは避けて通ることはできないものだ。
私の場合は医師であって、
医師から事務職に転換するということはまずあり得ないが、
会社員としては、新しい仕事は嫌いだと言うこともできず、
はなはだつらい思いをする。
また、転勤を断るとすでにその段階から出世コースをはずされてしまう、
という話もよく耳にする。
いかなる山奥でも、発展途上国でも、赴任しなければならないのだ。
いくら自分では苦手だと思っていても、
それが業務命令である以上は、引き受けざるを得ないわけだ。
3 ときには振り出しに戻ったつもりで、出直してみる
配置転換や転勤などの不満から、
うつ病などに陥ってしまう人は少なくない。
彼らの共通点は、新しい仕事や環境になかなかなじめないということと、
非常にまじめで、仕事一筋で頑張ってきて融通の利かないという点だ。
確かに年齢が上になって、
それまで長年やってきた仕事とは180度異なった仕事にかわれば、
誰しも戸惑うだろう。
ましてや、今の新しいOA機器がどんどん導入されている世の中であるから
そういう傾向は大きくなる一方である。
それまで自分がプロだと自認していた知識が、機械に換えられることで、
まったく役に立たなくなると考える。
さらにそのわけのわからない機械の操作を覚えなければならない。
最初からやり直し、一から出直しだと自分を卑下する。
しかし、配置転換もまた、気持ち次第だ。
新たな出会いがあるかもしれないし、
自分の中の意外な才能に気づくチャンスになるかもしれない。
また、時間的なゆとりができたなら、何か新しい趣味を始めてみるのもいい。
人生を2倍、3倍楽しめるとばかりに、
ときには振り出しに戻ったつもりで、出直してみるのも
ひとつのやり方ではないだろうか。
4 オザビエルの願い
配置転換もまた、
新たな出会いがあるかもしれないし、
自分の中の意外な才能に気づくチャンスになるかもしれない。
生きてるだけで大もうけ。
どうか、仕事や大好きなことをずっと楽しんでください。
出典 『「もう疲れた」と思ったときに読む本』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 実業之日本社 画像はヤフー検索から