60 「人生に悔いなし」のために

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今日は、オザビエル(私)が、

精神神経科・斎藤病院名誉院長

斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書

「もう疲れた」と思ったときに読む本』から

実践していきたい

幸齢者mind」をお届けします。

1 母は、飛行機に乗るのが好きだった

じっぴコンパクト<br> 「もう疲れた」と思ったときに読む本―モタさん流「心のゆとり」のつくり方

これまでの人生の道筋を、

いつも自分のペースで歩いてこられたわけではない。

ただ、どんなときも「ほどほど」という気持ちを忘れずに、

仕事だけではなく、趣味も、人づきあいも、

楽しんできたつもりだ。

 

今改めて振り返ってみれば、

そのおかげで人生をたっぷり楽しめたような気がする。

 

この本の最後に、私より若いであろう読者の皆さんに

ぜひお伝えしたいことは、

将来のことを必要以上に心配することはない、ということだ。

 

気をんでいたずらに時を過ごすよりも、

何でもいい、今からできること、したいことをしてみるといい。

まずは行動を起こすことだ

老いは、考えていなくても誰にでも来るものなのだから。

 

母は飛行機に乗ることが好きだった。

私を初めて空に連れていったのも母である。

母は生前「私のはいは飛行機で空からいてほしい」と言っていた。

 

法的なこともあって、母の場合それは実現しなかったが、

インドのガンジー首相の遺灰は飛行機からヒマラヤ山中に撒かれたし、

エイズ患者として亡くなった俳優のロック・ハドソンの灰も、

孤独の死を遂げた後、遺言によってロサンゼルス沖合の、

私もかつて訪れたことのあるサンタ・カタリーナ島に撒かれた。

 

最近日本でも遺灰を海などに撒くことが許可されたから、

母は少々早く、死を急ぎ過ぎたかもしれない。

 

2 老いても自分に何か生きがいがあれば

じっぴコンパクト<br> 「もう疲れた」と思ったときに読む本―モタさん流「心のゆとり」のつくり方

そんな母・輝子の生前の口癖くちぐせは、もうじき死にますから」だった。

79歳で南極に出かけたりしたが、

もうじき死にますから、今のうちに」と言い、私を脅迫した。

そんなこんなで母は私どもを脅迫し続けて、

100回あまり海外の旅を強行した。

 

父の墓には「茂吉之墓」と彫ってあるから、母の入る墓がない。

私は母のために別の墓をつくった。

 

その墓に実際に母が入るまでに30年かかった。

 

そんな母だが、いよいよ体も弱り、

亡くなる3か月前に最後の入院をしたとき、

付き添っていた私の家内にさかんにもらした言葉は、

退院したら、メキシコのユカタンにまた行きたいわ

であったそうだ。

 

もうじき死ぬから」と言いながら、

また行きたいわ」と母は言ったのだ。

しかし、入院する前年に行った箱根の山小屋のゲストブックに

箱根はこれが最後だと思います。皆とてもよくしてくれて有り難う

しるしていることから、

すでにその時点で母は死期しきを悟っていたと思われる。

 

しかし母は、持ち前の負けん気で、

メキシコ云々うんぬんと言っていたのかもしれない。

 

老いがきても、

今までの自分の人生に悔いがなければ、死を怖れる必要はない

また老いても自分に何か生きがいがあれば、何もビクビクすることもないのだ。

3 今日の金言  斎藤 茂太(さいとう しげた)

仕事だけ、趣味だけ、家庭だけ、ではなく、

自分に合った「ほどほど」のバランスを心得ることが、

人生を充実させる秘けつだと思うのだ。

将来のことを必要以上に心配することはない。

今までの自分の人生に悔いがなければ、死を怖れる必要はない

 

オザビエル(私)も今日の学びから、

自分に合った「ほどほど」のバランスを心得て、

残りの人生を、充実させていきたいと思います

出典 『「もう疲れた」と思ったときに読む本』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所   実業之日本社 画像はヤフー検索から

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