目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心理学博士
小林 正観(こばやし せいかん)さんの
『ごえんの法則』から学んだ
幸せな人たちに囲まれるようになる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 「私は自殺したいんです」
「私は自殺したいんです。死んじゃっていいんでしょうか」
ある講演会が終わった後、初対面の、20代女性にこう聞かれました。
私は、
「自殺するかしないかは、私が許可を与えるものじゃありません」
と答えました。
しかし、その後も彼女は、
「もうとにかくく死んでしまいたい」
の一点張りなのです。
「ちょっと質問しますけど、あなたは今までに投げかけたことがありますか」
「投げかければ返ってくる」という宇宙の法則について、
これまでの著作の中で、何度も書いてきました。
その日の講演会でも、幾度となく口にした言葉です。
彼女は
「投げかけたものは返ってくる。投げかけないものは返らない」
という私の投げかけを、まったく受け止めていませんでした。
彼女はまわりの人から、
「死ぬことばかり考えずに、1回でいいから小林正観の話を聴きに行ってきなさい」
と言われて、講演会に参加したそうです。
たぶん彼女は講演会中も、死ぬことばかり考えていたのでしょう。
改めて、その話を彼女に伝えました。
「私のまわりには、何千人もの笑顔があります。
それは私がまわりの人に対して、喜ばれるようにやってきたからです。
しかし、一朝一夕に取り巻く状況は変わりません。
最低でも3年はかかると思います。
あなたも笑顔に囲まれて生活したいならば、
今からあなたが笑顔を投げかけることです」
彼女は私と会って初めて笑顔を見せ、
「今日から3年間、投げかけてみます」と言って帰っていきました。
3 「投げかけると返ってくる」
これまで、私は、
「『ありがとう』と言い続けたら、『ありがとう』と言いたくなることがたくさん返ってきた」
「嬉しい、楽しい、幸せなことを投げかけてきたら、たくさんの幸せな人たちに囲まれるようになった」など、
「投げかけると返ってくる」という事例の報告を何千人もの人から受けてきました。
しかし、これまで
「今まで一度も投げかけてこなかった結果、楽しいことが何も返ってこない」
という報告をしてきてくれた人はいませんてせした。
この彼女が初めて、そちら側の宇宙の法則、つまり
「投げかけないものは返らない」ということを証明してくれたのです。
彼女はそれをわざわざ証明にきてくれたのですから、
私にとってとても貴重な人でした。
「たくさん投げかけたのに、何も返ってきません」と言われたら、
これまで言ってきたことが揺らいでしまいます。
私は動揺してしまいます。
また、
「何も投げかけていないのに、たくさんの楽しいことが返ってきた」
と言われたら、これもまた動揺してしまいます。
私がこれまで研究してきた結果と違うからです。
しかし、彼女は、
これまで何も投げかけたことがなく、
人に喜ばれるようなこともせずにきた結果、
自分が喜べることは返ってきていない
と報告をしてくれた。
「投げかけないものは返らない」という唯一の証人になってくれたのです。
本当にありがたい存在でした。
4 「投げかける」という王道を自分のものにした
彼女に再会したのは、それから4年が経った頃でした。
なんと、彼女は、私の講演会の受付をしていました。
あの時の彼女とは、まるで別人の様子で、
にこやかな笑顔に満ちていました。
おそらく、死ぬ前に
「自分なりに投げかけてみたらどうなるだろう」
とひとつの方法論を導き出して実践したのでしょう。
そして、気がつくと、
楽しい人間に囲まれるようになったのではないでしょうか。
そうなれば当然、死にたい気分にはならない。
温かい人間に囲まれているのならば、生きていたいと思ったのでしょう。
自殺のことしか頭になかった彼女が、
自分が生きていくために「投げかける」という王道を自分のものにしたのです。
5 オザビエルの願い
「投げかけると返ってくる」、
「投げかけないものは返らない」、
喜ばれるように、喜ばれるように……とやっていたら、
自分が喜びたいような状況に囲まれている。
生きていれば、楽しいこと、嬉しいこともありますが、
辛く、悲しいことも多々あります。
そんな時、今回の学びの通り、「投げかけて」みましょう。
きっと、楽しいこと、嬉しいことが返ってきます。
生きる王道を自分のものにしたいものです。
出典 『ごえんの法則』 小林 正観(こばやし せいかん) 発行所 大和書房 画像はヤフー検索から