目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心理学博士
小林 正観(こばやし せいかん)さんの
『100%幸せな1%の人々』から学んだ
多くの問題が解決する
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 上に立つ人が尊敬されるような人格を持つ
一般社会の中で、上下関係が存在すると認められている人間関係が、
一般的に、3種類あるように思います。
- つは、親子
- つ目は、上司と部下
- つ目は、先生と生徒
いずれの関係も、「ある概念」があれば行き詰まることもなく、
スムーズに流れていきます。
その「ある概念」とは、「尊敬」というものです。
基本的に、親は子に、上司は部下に、そして先生は生徒に対して、
指導的で優位な立場にあり、それを社会全体が認めています。
しかし、それだけでは、人間関係がスムーズに流れていきません。
そこに上に立つ人間が、下の人間から「尊敬される」概念が存在すれば、
その人間関係は、非常にスムーズに進んでいくのです。
ところが、上に立つ人が、尊敬されるような人格を持っていない場合、
その人間関係は、かなりの確率で、行き詰まっていきます。
たとえば、親は、親というだけで、
子どもに対して威張っていないでしょうか。
上司は、上司というだけで、
部下に対して偉そうにしていないでしょうか。
先生は、生徒に対して、
むやみに威張ったり、怒鳴ったりしていないでしょうか。
ある会社の社長さんが、
部下を厳しく怒鳴り続けていたことがあるそうです。
その話を聞き、
「怒鳴られたり、怒られたりすることに対して手当が出るのですか?」
と聞きました。もちろん、
「そのようなものはありません」
という答えだったのですが、そこで私は言いました。
「給料というのは、当然、『労働』の対価として支払われるもので、
その中には『怒鳴られる』ことに対する報酬は含まれていないのですよね」と。
その社長さんは、しばらく黙っていました。
誰が考えても、そのような報酬が入っているわけがありません。
そこでまた、私は言いました。
「上司という人は、下の人よりも忍耐強く、寛容だから、
『長』なのですよね。
では、社長がどういうものかと言えば、『社』の中で、
最も忍耐強く、度量が広くて、寛容である……そのような人を、
『社』の『長』(社長)と言うのだと思います」と。
この話を聞いて、社長さんがポツリと言いました。
「社長の給料の中には、その『忍耐料』も含まれているのですね」と。
私はそのひとことに思わずニッコリしてしまい、
「それは素敵な言葉ですね」と言いました。
3 下の立場の人たちにも同じことが言える
一方、上下関係が「下」の立場の人にも同じことが言えます。
ある大学生が、私に相談をしてきました。
「自分のやることに親がいちいち口を出すので、家を出たい」
と言うのです。私は、
「あなたよりも人生経験の豊かな親御さんが、
いつまでも細かいことを言い続けるのは、必ずわけがあるのです」
と言いました。
私は、その大学生に質問をしました。
「大学時代に何か資格を取りましたか?」
「『この分野のことなら誰よりも詳しい』と言えるものがありますか?」と。
その答えはすべて「NO」でした。
私は苦笑いをして、
「それでは、親御さんが心配するのも当然でしようね」と言いました。
もちろん、口出しをする親の人格にも問題があるのかもしれませんが、
それと同時に「親からそのように言われてしまう自分」という存在も、
やはり考えなくてはいけません。
「上下関係」の間に、「お互いを尊敬する気持ち」があれば、
多くの問題が解決する気がします。
4 オザビエルの願い
「上下関係」がうまくいかないときがあります。
上の立場の人が、自分のことばかり考えて、仕事を進めるときです。
反対に、自然とうまくいくのは、
「お互いを尊敬する気持ち」がふんわかと、つくられるときです。
上の立場の人の経営が、上手なのでしょう。
あまり問題が起こらず、仕事が順調にはかどることが望まれます。
毎日、ワクワクしながら仕事をしたいですね。
出典 『100%幸せな1%の人々』 小林 正観(こばやし せいかん) 発行所 中経出版 画像はヤフー検索から