目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心学研究家、心理学博士
小林 正観(こばやし せいかん)さんの
『もうひとつの幸せ論』から学んだ
解決すべき問題が自然に消えていく
「パワーフレイズ」をお届けします。
2 思い通りにならないと諦める
人は、「思い通りにしたい」と思っているのに、
「思い通りにならない」ときに、悩んだり、苦しんだりします。
この状態が「ストレス」です。
「こうありたい」「こうあってほしい」と思っているのに、
そうならない。
この「ストレス」を解消する方法が2つあります。
1つは「西洋的な解決方法」、
もう1つは「東洋的な解決方法」で、
この解決方法は、さらに2つに分かれます。
まず、「西洋的な解決方法」とは、
思い通りにならないことがあった場合、人の20倍、30倍、40倍、50倍も努力して手に入れること。
です。
今の日本の学校教育は、
「競い合って、比べ合って、1位をとりなさい」という
「西洋的な解決方法」の延長戦上にあると思います。
次に、「東洋的な解決方法」。
「東洋的な解決方法」の「その1」は、
世の中は「そもそも思い通りにならないものである」と思い定めること。
です。
妻も夫も、子どもも、上司も部下も、社長も社員も、
「思い通りにならないんだ」と思い定める。
思いは持っているのだけれど、
「思い通りにならない……と諦める」。
「諦める」というのは、言葉の語源でいうと、
「宇宙の法則を自分の中であきらしめる(明らかにする)」ことです。
「宇宙がそういうふうになっているのなら、しょうがないよね」と
理解することであり、
「諦観」とは、「諦めの観察」=「悟り」のことをいいます。
3 「思い」を持たない
「東洋的な解決方法」の2つ目は、
もともと思いを持たないこと。
です。
「思いを持っている人」は、「思いを手放せない」から、
「思い通りにならないこと」は生じるわけです。
でも「思いを持っていない人」は、「思いを手放す」のですから、
「思い通りにならないこと」は生じません。
つまり、「解決すべき悩みや苦しみが存在しない」という構造です。
「思いがない」のだから、思い通りにならないこともない。
だから、問題がなくなっていく。
4 「目標を掲げる」から、苦しみが生まれる
人生は、比べて、競って、争って、
「何倍も何十倍も努力をして向上していく」ために
あるのではありません。
人は、努力目標が高ければ高いほど、
「望ましいことである」と考えがちですが、そうではないでしょう。
結局は、目標を掲げ、「自分の思い通りにしよう」とするからこそ、
悩みや苦しみが生まれます。
けれど思いがなければ、悩むことはありません。
人生の目的は、「よき仲間」とともに生きていくこと。
すなわち、「喜ばれると嬉しいという本能」に目覚め、
「喜ばれる存在になること」がすべてなのです。
タレントのタモリさんは、「生放送単独司会世界最高記録」としてギネスブックに認定されています。
合計で100年以上になるのだとか。
ところが彼は、「こういう番組をやりたい」と言ってスタートさせることはあまりなく、テレビ局の関係者からも、
「これほど我のない芸人に会ったことがない」と言われたそうです。
彼は、雑誌のインタビューに答え、次のように話しています。
「やる気だとか、やんない気だとか、ああなる、こうなるは、
まったく考えない。だから、意気込みも意気消沈もないです」
(「週刊文春」2009年4月2日号)。
5 オザビエルの願い
「ストレス」を解消する方法は、
- 思い通りにならないことがあった場合、人の20倍、30倍、40倍、50倍も努力して手に入れること。
- 世の中は「そもそも思い通りにならないものである」と思い定めること。
- もともと思いをもたないこと。
しかし、毎日、思い通りにならないことばかりです。
強い思いを持つのをやめて、
毎日を、心穏やかに過ごしたいものです。
出典 『もうひとつの幸せ論』 小林 正観(こばやし せいかん) 発行所 ダイヤモンド社 画像はヤフー検索から