94 和顔 わがん

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1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、

心理学博士

小林 正観(こばやし せいかん)さんの

運命好転十二条』から学んだ

人間関係を柔らかで温かなものにする

パワーフレーズ」をお届けします。

2 いつもやかな

運命好転十二条

江戸時代末期の僧侶そうりょりょうかんしょうは、

いつも「がん」ということを心がけていました。

 

これはぜんの言葉なので、

宗のお坊さんとしては当然のことかもしれませんが、

それを何よりも誰よりも心がけていたのが良寛ぜんだったのです。

 

良寛さんは、いつもなごやかな顔をしていました。

その顔に子どもたちはとても親しみを感じ、

寄ってきて、良寛さんの顔を見るたび

良寛さん、あそぼう」と言って声をかけたのでした。

 

さらにその「和顔」は村人たちをも動かします。

文字の書けない村人たちは、良寛さんのところに行っては、

「代わりに手紙を書いてくれ」

「代わりに文字を書いてくれ」

というようなお願いごとをしました。

良寛さんはそれをいやがらずに、次から次へと書いたのです。

中には「掛け軸を書いてくれ」という人もいましたが、

それもがらずに書きました。

 

その頼まれごとの結果として、

良寛さんはだんを持っていない僧侶だったのですが、

米、味噌みそしょう、食べ物を代わりにいただき、

物々交換のような形で生活が成り立つことになります。

 

頼まれごと」を嫌がらずにやっていった結果、

十分な生活もできたのでした。

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3 最大の罪は不機嫌である

運命好転十二条

こわい顔をしていると、頼まれごとが来なくなります。

良寛さんは1831年に73歳で亡くなりましたが、

ドイツの文学者ゲーテも1832年に82歳で亡くなっています。

2人は同じ時代を生きたのです。

 

ゲーテはこんな言葉を残しました。

「人間の最大の罪は不機ふきげんである」

 

ゲーテは人間の最大の罪が「殺人さつじん」であるとか、「強盗ごうとう」であるとか、「人をだますこと」であるとか、そういったことについては

げんきゅうしなかったのです。

「最大のつみ不機嫌である」と言いました。

 

不機嫌」というのは、何千人、何万人という人に影響を及ぼす、

その与える影響は計り知れない、

というのがゲーテの考え方でした。

 

和顔」をひょうぼうした良寛さんと、

「人間の最大の罪は不機嫌である」と言ったゲーテが、

同じ時代に東洋と西洋に存在していたという事実は、

とてもおもしろいことだと思います。

 

4 オザビエルの願い

りょうかんさんはいつもこんなことを考えていました。

「自分の口から出る言葉は、

常に人を安らげるものでありたい。

人を力づけるものでありたい。

人を励ますものでありたい。

人を明るい気持ちにさせるものでありたい。

自分の口から出てくる言葉は贈り物でありたい。

人を勇気づける贈り物でありたい」と。

 

自分の喜びとして人に喜ばれることを

1つずつやっていきましょう。

出典 『運命好転十二条』 小林 正観(こばやし せいかん) 発行所 五月書房 画像はヤフー検索から

 

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