目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心理学博士
小林 正観(こばやし せいかん)さんの
『運命好転十二条』から学んだ
人々の動きから生まれる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 運の良し悪しは人々の動きから生まれる
中国で書かれた最古の占い書『易経』という本があります。
この本の「周易繋辞下伝」の第1章に
「吉凶悔吝は、動に生ずる者なり」と書いてあります。
「吉」と「凶」は説明するまでもないと思いますが、
「悔」は凶にいながら、後悔して吉に向かっていくこと、
「吝」は吉にいながら、遊びまわり凶に陥ることです。
「吉凶悔吝」、つまり「運の良し悪し」は「人々の動き」から生まれる。
「運は動より生ず」ということです。
3 実践した人①坂本龍馬
「この運は動より生ず」ということを実践した人がいます。
坂本龍馬です。
坂本龍馬は天保6年(1835)11月15日に生まれ、
慶応3年(1867)11月15日に亡くなりました。
生まれた人と亡くなった日が、同じ11月15日です。
満32歳きっかりということになります。
この龍馬さん、土佐藩を脱藩した1862年から京都で亡くなるまでの
約6年間に、なんと4万1000㎞も動き回りました。
高知を出てからというもの、京・大坂へ、江戸へ、福井へ、長崎へ、
鹿児島へ、そして江戸に行ったかと思うとまた京・大坂へと、
日本列島の西半分をめまぐるしく奔走した。
仮に年間200日移動したとすると、1日平均が35㎞。
年間約7000㎞近い距離を移動し続けたのです。
もちろん船や籠で動いた、馬に乗ったということも含みますが、
その頃は新幹線もありませんし、車もありません。
そんな時代にこれだけ動いたのです。
ものすごい動き方です。
その結果として、世の中が動き、
明治という維新政府が成り立っていくことになります。
もし坂本龍馬がとても虚弱な体で、ほとんど動けない人であったなら、
どんなに優秀なことを考え、どんなに素晴らしい人であっても、
たぶん歴史は動かなかったでしょう。
龍馬の動きなどもまったくそのとおり。
「運は動より生ず」なのです。
「動」の積み重ねによって世の中が動きました。
4 実践した人②空海
空海さん(後の弘法大師)も、ものすごい動き回り方をしています。
若い頃に四国の山々で、
何日とか何十日とか修行をなされたわけですが、
その修行の言い伝えが残っているところに
88か所という設定がなされました。
四国88か所巡りというのは、
その空海さんに縁とゆかりがあるところが選ばれてつくられたものです。
88か所を巡ってみるとよくわかりますが、
よくこんな山の奥まで来て修行したものだと思わされます。
決して平地の平坦なところばかりで修行していたのではありません。
こんな山によく来られたなというようなところばかりでした。
すごい人というのは、本当にすごい動き方をしているのです。
「運は動より生ず」という言葉が説得力をもっています。
5 広いところで物を見る
もし「自分は運が悪い。なかなか運が開けていかないな」と
思う人がいたら、こう考えてみたらどうでしょうか。
動き方が足りないのではないだろうか。
もしかすると、半径2m以内の家庭の中ばかりを
上げ連ねているのではないだろうか。
夫の悪口を、子どもの悪口を、いけないところを探して、
そればかりを言っているのではないだろうか。
視点がものすごく狭いのではないだろうか。
会社の中の問題や同僚の悪口ばかりに目がいってないだろうか。
このように狭いところで物を見ている人というのは、
たぶん「運」が開けていかないのです。
「運は動より生ず」という言葉は、
大変深いものを私たちに教えてくれているような気がします。
6 オザビエルの願い
目が見えること、耳が聞こえること、歩けること、
言葉がしゃべれること、物がたべられること、
当たり前のことではありません。
日常生活全部が「ありがたい」ことに満ちあふれています。
「運は動より生ず」
まず動いて、1つ1つ自分を向上させていきましょう。
出典 『運命好転十二条』 小林 正観(こばやし せいかん) 発行所 五月書房 画像はヤフー検索から