🌸 15分集中して身近な生活の場面について考えてみましょう!
出典:画像 みんなで支える日本の食卓 パン 農林水産省
生産活動とそのしくみをわかりやすく解説します。
目次
1 生産活動
人間が財やサービスをつくり出すことを、生産といいます。
例えばパンは、
- 小麦が生産され、それを輸入します。
- 小麦粉に加工され、これを主な原料として作られます。
- 小売店であるパン屋に運ばれ、消費者に売られます。
こうした一連の活動を生産活動と呼び、その担い手を生産者といいます。
今日の発達した市場経済のもとでは、
- 小麦の生産は農家が行う。
- 小麦粉は製粉会社が、パンは製パン会社が生産する。
- 販売はパン屋が行う。
生産者は、それぞれ分業し、効率的に生産が行われています。
2 生産に必要なもの
生産活動には、4つの要素が必要です。
- 自然 = 工場や店を土地
- 資本財 = 原料や工場設備・機械
- 労働力 = これらを使う人間の働き
- 知的資源 = 製法の特許やノウハウ、労働者の熟練や技能など
出典:画像 みんなで支える日本の食卓 パン 農林水産省
3 知的資産と技術革新
「知的資産」とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものです。
これは、特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する幅広い考え方であることに注意が必要です。
経済産業省では、技術革新(イノベーション)の創出を通じた我が国の産業技術力の強化に向け、民間企業などにおけるイノベーションを促進する環境整備を進めるとともに、国においても知的資源の充実のための様々な取り組みを進めています。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 生産(せいさん)- 人間が財やサービスをつくり出すこと
〇 資本財(しほんざい)- 原料や工場設備・機械
〇 労働力(ろうどうりょく)- これらを使う人間の働き
〇 知的資源(ちてきしげん)- 製法の特許やノウハウ、労働者の熟練や技能など
〇 技術革新(ぎじゅつかくしん)- イノベーション(innovation)とは「革新」や「新機軸」を意味する
A 中国 B オーストラリア C カナダ D アメリカ
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 人間が財やサービスをつくり出すことを、(①)といいます。
2 (②)とは、原料や工場設備・機械のことです。
3 (③)とは、これらを使う人間の働きのことです。
4 (④)とは、製法の特許やノウハウ、労働者の熟練や技能などのことです。
5 (⑤)とは、生産技術が画期的に革新されることです。
💮 答え
① 生産(せいさん)
② 資本財(しほんざい)
③ 労働力(ろうどうりょく)
④ 知的資源(ちてきしげん)
⑤ 技術革新(ぎじゅつかくしん)または イノベーション
これで基礎学力バッチリです。