目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
NHKガッテン! 2019年5月号(発売日 2019年03月15日)
『特集★スーパー免疫力を手に入れる最新科学ワザ』から
病気に負けない体になる
「パワーフレイズ」をお届けします。
3 実践編1 日中のリラックスと夜の睡眠
「免疫細胞」の一種であるリンパ球は、血液中を巡回して、体内に侵入してきた細菌や、ウィルスに感染した細胞を見つけて撃退してくれます。
ところがそのリンパ球、いつも血液やリンパ液にのって全身をパトロールしているわけではありません。ふだんは、わきの下や耳の下などにある「リンパ節」という場所で待機しています。その待機場所から出てパトロールしてくれるのは、自律神経のひとつである「交感神経」の働きが弱まったとき。たとえば、寝ているときや気持ちがリラックスしているときです。
ただ、現代人の生活は、交感神経が高まったままになりがちです。そんな生活では、免疫細胞のリンパ球はリンパ節から出にくくなり、十分に全身をパトロールすることができません。
そこでおすすめなのが「日中のリラックス」と「夜の十分な睡眠」。昼間、こまめに休息して交感神経をゆるめ、夜は十分に睡眠をとってリンパ球にじっくりパトロールしてもらうことが「スーパー免疫」状態になり、かぜ知らずの体を手に入れる秘訣なのです。
4 実践編2 交感神経をゆるめるコントロール術
01 軽いウォーキングをして、座ってゆっくり休む
= 1日30分を週3回、鼻歌を歌えるくらいのウォーキングをしてから、5~10分ほど座ってゆっくり休息します。(肌寒い日は「首にマフラー」でダブル効果!)
02 手を太ももに置いて、温かみを感じる
(1日1回5分程度がおすすめです)
- イスに座って背筋を軽く伸ばし、楽な姿勢をとる。
- 手を太ももに乗せて、目を閉じて、ゆっくりと呼吸する。
03 横になってやすむ。昼寝する
= 昼寝のポイント(足が心臓と同じ高さになるよう)
- 午後1時~3時のあいだに済ませる
- 時間は「30分以内」に
04 音楽に合わせて手拍子する
= 唱歌やクラシックなど、ゆるやかなテンポの音楽に合わせて、手をたたきます。最新の研究で、音楽に集中することで、結果的に交感神経がゆるむことがわかっています。
豊島教授メモ
副交感神経を高めることで、交感神経をゆるめる!
⇒ 食後やリラックス時などに高まる自律神経で、交感神経とは相反する関係にあります。
5 深掘り編 「免疫」のホント
Q 免疫細胞はリンパ球だけですか?
A いいえ、ほかにもあります。
2つのタイプが役割を分担しています。
何でも屋タイプ 速効性はあるが比較的弱い |
狙い撃ちタイプ 時間はかかるが強い |
好中球 食べたり分解して撃退 マクロファージ 食べて撃退 ナチュラルキラー細胞 がん細胞や感染細胞を攻撃 |
リンパ球 T細胞やB細胞など、 特定の病原体や がんウィルスなどの 情報を学び、その特定の敵を ターゲットに攻撃 |
Q 免疫力にとって大切な食材とは?
A 食物繊維は腸の免疫にとって重要です。
⇒ 腸内細胞のえさとなる食物繊維が豊富な食材を、十分にとるようにしましょう。
Q 高齢者の免疫にとって大切なことは何ですか?
A リンパ球の「学習」のためにも「活動不足」に注意
⇒ 高齢になって活動量が極端に減ると、今度は逆に、リンパ球がリンパ節に留まる「学習モード」が不十分になります。日中はしっかり活動して、メリハリのある生活を送ることが大切です。
Q リンパ球を使って「がん」を治すことができる?
A 近年着々と研究が進んでいます。
⇒ 2018年にノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑教授の研究をはじめ、免疫をがん医療に生かす試みはさまざまな形で進んでいます。我々の研究チームでも、リンパ球を増殖させ、がんの治療薬として活用する研究を行っています。ー お話をうかがった先生 河本宏さん(京都大学ウィルス・再生医科学研究所再生免疫学分野教授、日本免疫学会賞を受賞)
6 オザビエルの願い
多くの人が、
スーパー免疫力を持っている人になるよう、
研究を進めてもらいたいです。
そして私たちも、ふだんの暮らしのなかで
スーパー免疫力を手に入れていく努力をして
超健康体になりたいものです。
出典 『 NHKガッテン!特集★スーパー免疫力を手に入れる最新科学ワザ 』 2019年5月号(発売日 2019年03月15日) 出版社 主婦と生活社 画像はヤフー検索から