※ 画像 東京都 産業・仕事 から
地方公共団体の仕事としくみをわかりやすく解説します。
目次
1 地方公共団体の仕事
地方公共団体は、住民の暮らしに密着したさまざまな仕事を行っています。
市町村は、公立の小・中学校や図書館を設置し、ごみの収集と処理を行い、上下水道や市町村道の整備などを行います。また、消防や防災、環境の保全、産業の振興や、住民のための国民健康保険や高齢者のための介護保険の運営などの仕事をしています。
〇 鎌倉市市長部局の場合
- 共生共創部
- 歴史まちづくり推進担当
- 総務部
- 市民防災部
- こどもみらい部
- 健康福祉部
- 環境部
- まちづくり計画部
- 都市景観部
- 都市整備部
- 会計管理者
◇ 選挙管理委員会
◇ 監査委員事務局
◇ 農業委員会
◇ 消防本部
都道府県は、公立高等学校の設置、都道府県道の整備、警察によって地域の安全を担うなど市町村の枠をこえた広域的な仕事を行い、市町村の行政を補完する仕事をしています。
〇 東京都の組織の場合
政策企画局 | 環境局 | 教育委員会〔教育庁〕 |
子供政策連携室 | 福祉局 | 保健医療局 |
スタートアップ・国際金融都市戦略室 | 産業労働局 | 選挙管理委員会 |
デジタルサービス局 | 中央卸売市場 | 人事委員会事務局 |
総務局 | 建設局 | 監査委員〔監査事務局〕 |
財務局 | 港湾局 | 労働委員会事務局 |
主税局 | 会計管理局 | 収用委員会事務局 |
生活文化スポーツ局 | 交通局 | 議会局 |
都市整備局 | 水道局 | 東京消防庁 |
住宅政策本部 | 下水道局 | 公安委員会〔警視庁〕 |
※ 画像 東京都 東京都議会 から
2 首長と地方議会
地方公共団体の長を首長(しゅちょう)といいます。首長は、都道府県知事や市町村長を指します。
→ 予算や条例の案をつくり、地方公務員の仕事を指揮・監督するなど、地域の問題を解決するために仕事をします。
地方公共団体の議会を地方議会(ちほうぎかい)といいます。地方議会は、都道府県議会や市町村議会がこれにあたります。
→ 地方公共団体独自のきまりである条例を定めたり、予算を決定したりします。また、執行機関を監視したりする仕事もします。
地方公共団体の選挙権と被選挙権
選挙権 | 被選挙権 | |
議 員 (任期4年) |
18歳以上 | 25歳以上 |
首 長 (任期4年) |
18歳以上 |
市町村長 25歳以上 都道府県知事 30歳以上 |
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 首長(しゅちょう)- 都道府県知事・市町村長
※ 東京都にある「区」は、「特別区」と呼ばれ、独立した自治体です。市町村と同じような機能を持ち、区長は、市町村長と同じく住民の選挙で選ばれ、議会も区ごと(区議会)に設置されます。
〇 地方議会(ちほうぎかい)- 都道府県議会・市町村議会
〇 条例(じょうれい)- 地方共団体独自のきまり
〇 都道府県知事の被選挙権は30歳以上
〇 市町村長の被選挙権は25歳以上
A 1万2756人 B 2万2756人 C 3万2756人 D 4万2756人
A 57人 B 87人 C 107人 D 127人
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 地方公共団体の長を(①)といいます。(①)は、都道府県知事や市町村長を指します。
2 地方公共団体の議会を(②)といいます。(②)は、都道府県議会や市町村議会がこれにあたります。
3 (②)は、地方公共団体独自のきまりである(③)を定めたり、予算を決定したりします。
4 都道府県知事の被選挙権は(④)歳以上です。
5 市町村長の被選挙権は(⑤)歳以上です。
💮 答え
① 首長(しゅちょう)
② 地方議会(ちほうぎかい)
③ 条例(じょうれい)
④ 30歳以上
⑤ 25歳以上
A 1万2756人 B 2万2756人 C 3万2756人 D 4万2756人
答え C 3万2756人
これで基礎学力バッチリです。