※ 画像 裁判所のホームページ から
法を守る裁判所をわかりやすく解説します。
目次
1 法と裁判
法は、社会のルールであり、私たちの生命や財産などの権利を守り、社会の秩序を維持する大切な働きをしています。
裁判とは、裁判所が、法律を用いて、トラブルを最終的に解決する手続きのことです。
2 司法権と裁判所
日本国憲法第76条1項には裁判所が司法権を担当する旨が規定されています。
我が国の裁判所は,最高裁判所の下に8つの高等裁判所があり,高等裁判所の下に地方裁判所及び家庭裁判所があり,さらに,地方裁判所の下に簡易裁判所が置かれています。
憲法第32条は、「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない」と規定し、国民の裁判を受ける権利を保障しています。
民事裁判・刑事裁判とも、同じ事件について3回まで裁判を受けることができます。
⇒ 公平で慎重な裁判を行い、裁判の誤りを防ぎ、人権を守るため
この制度を三審制といいます。
※ 画像は「裁判所の仕事を見に行こう」政府広報オンライン から法に基づく公正な裁判によって国民の権利が守られ,社会の秩序が維持されなければなりません。
3 司法権の独立
4 違憲審査制
憲法は、裁判所に国の行為が憲法に違反していないかどうかを判断する違憲審査権を与えています。
なかでも、最高裁判所は、法律や政令が合憲か違憲かについて最終的に判断を下すので,「憲法の番人」とも呼ばれています。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 裁判所(さいばんしょ)- 司法権を担当する
〇 裁判を受ける権利 - 何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない 憲法第32条
〇 三審制(さんしんせい)- 同じ事件について3回まで裁判を受けることができる
〇 司法権の独立(しほうけんのどくりつ)- 裁判所や裁判官は、国会や内閣などから干渉を受けずに裁判をするという原則
〇 違憲審査権(いけんしんさけん)- 国の行為が憲法に違反していないかどうかを判断する権限
A 坂本龍馬 B 中岡慎太郎 C 岩崎弥太郎 D 児島惟謙
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 日本国憲法第76条1項には(①)が司法権を担当する旨が規定されています。
2 憲法第32条は、「何人も、裁判所において(②)権利を奪はれない」と規定し、国民の(②)権利を保障しています。
3 民事裁判・刑事裁判とも、同じ事件について3回まで裁判を受けることができます。この制度を(③)といいます。
4 憲法76条3項は、「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、憲法及び法律にのみ拘束される」と定めています。このことを(④)の独立といいます。
5 憲法は、裁判所に国の行為が憲法に違反していないかどうかを判断する(⑤)を与えています。
💮 答え
① 裁判所(さいばんしょ)
② 裁判を受ける権利
③ 三審制(さんしんせい)
④ 司法権の独立(しほうけんのどくりつ)
⑤ 違憲審査権(いけんしんさけん)
A 坂本龍馬 B 中岡慎太郎 C 岩崎弥太郎 D 児島惟謙
答え D 児島惟謙
これで基礎学力バッチリです。