目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心理学博士
小林 正観(こばやし せいかん)さんの
『運命好転十二条』から学んだ
人間関係を柔らかで温かなものにする
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 いつも和やかな顔
江戸時代末期の僧侶・良寛和尚は、
いつも「和顔」ということを心がけていました。
これは禅の言葉なので、
禅宗のお坊さんとしては当然のことかもしれませんが、
それを何よりも誰よりも心がけていたのが良寛禅師だったのです。
良寛さんは、いつも和やかな顔をしていました。
その顔に子どもたちはとても親しみを感じ、
寄ってきて、良寛さんの顔を見る度に
「良寛さん、あそぼう」と言って声をかけたのでした。
さらにその「和顔」は村人たちをも動かします。
文字の書けない村人たちは、良寛さんのところに行っては、
「代わりに手紙を書いてくれ」
「代わりに文字を書いてくれ」
というようなお願いごとをしました。
良寛さんはそれを嫌がらずに、次から次へと書いたのです。
中には「掛け軸を書いてくれ」という人もいましたが、
それも嫌がらずに書きました。
その頼まれごとの結果として、
良寛さんは檀家を持っていない僧侶だったのですが、
米、味噌、醤油、食べ物を代わりにいただき、
物々交換のような形で生活が成り立つことになります。
「頼まれごと」を嫌がらずにやっていった結果、
十分な生活もできたのでした。
3 最大の罪は不機嫌である
怖い顔をしていると、頼まれごとが来なくなります。
良寛さんは1831年に73歳で亡くなりましたが、
ドイツの文学者ゲーテも1832年に82歳で亡くなっています。
2人は同じ時代を生きたのです。
ゲーテはこんな言葉を残しました。
「人間の最大の罪は不機嫌である」
ゲーテは人間の最大の罪が「殺人」であるとか、「強盗」であるとか、「人を騙すこと」であるとか、そういったことについては
言及しなかったのです。
「最大の罪は不機嫌である」と言いました。
「不機嫌」というのは、何千人、何万人という人に影響を及ぼす、
その与える影響は計り知れない、
というのがゲーテの考え方でした。
「和顔」を標榜した良寛さんと、
「人間の最大の罪は不機嫌である」と言ったゲーテが、
同じ時代に東洋と西洋に存在していたという事実は、
とてもおもしろいことだと思います。
4 オザビエルの願い
良寛さんはいつもこんなことを考えていました。
「自分の口から出る言葉は、
常に人を安らげるものでありたい。
人を力づけるものでありたい。
人を励ますものでありたい。
人を明るい気持ちにさせるものでありたい。
自分の口から出てくる言葉は贈り物でありたい。
人を勇気づける贈り物でありたい」と。
自分の喜びとして人に喜ばれることを
1つずつやっていきましょう。
出典 『運命好転十二条』 小林 正観(こばやし せいかん) 発行所 五月書房 画像はヤフー検索から