目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心理学博士
小林 正観(こばやし せいかん)さんの
『ごえんの法則』から学んだ
人と比べず、人に喜ばれる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 それぞれの役割
私たちは、人間の体を持っています。
たとえば、眉毛になるという遺伝子を持っているので、
眉毛が生えてくるのです。
1個の受精卵が2個になって、4個になって、8個になって、
16個になって、32個になっても、
その細胞が持つDNAは、みんな同じです。
体重90kgの人は90兆個の、
体重50kgの人は50兆個の細胞を持っているのですが、
どの細胞をとっても遺伝子はすべて同じ。
当然ながら、1滴の涙、1滴の汗、1本のすね毛、1本の眉毛に
含まれるDNAはみんな同じです。
DNAのプログラムパターンは、
30億種類以上あると言われています。
そのうち、1つのスイッチがオンになり、
残りがオフになることで、眉毛になるといった仕組みです。
涙になるのは、涙になるというDNAのスイッチが入っている。
血液になるのは、血液になるというDNAのスイッチが入っている。
私たちは、30億種類以上のプログラムを持っている細胞の集積です。
実は人間の体が何十兆個の細胞で成り立っているのと同じように、
人間社会も成り立っています。
抜きん出ている人が、偉くて素晴らしいのではありません。
いろいろな「役割」を持った人がいろんな形で参加して、
それで共同体をつくり上げています。
1人で生きていると「ヒト」ですが、
人の間に生きていると「人間」になります。
競うこと、比べることに何ら意味はありません。
闘うこと、争うことにも何ら意味はないのです。
3 「仕事」の本当の意味
「仕事」は事にお仕えすると書きます。
この漢字に「金を得る」という意味はありません。
英語のビジネスは「busy-ness」。
これは「忙しい」という意味の名詞形で
「お金を儲ける」という意味は含んでいません。
「働く」という言葉も、傍を楽にするというのが語源なので、
「お金を稼ぐ」という意味は含まれていないのです。
「仕事」「ビジネス」「働く」の3つの表現は、
いずれも「まわりに喜ばれるような動きを続けると、
自ずと食べていくことができる」
という法則を教えてくれています。
「どう儲けるか」「どう売り上げを伸ばすか」
と考えているレベルでは答えは出ません。
「どう喜ばれるか」と考え始めると、答えは出てくるのです。
4 オザビエルの願い
人間社会も80兆個の細胞で成り立っています。
どの細胞をとっても遺伝子はすべて同じです。
競うこと、比べることに何ら意味がありません。
「どう喜ばれるか」を考えながら、
仕事をしていきましょう。
出典 『ごえんの法則』 小林 正観(こばやし せいかん) 発行所 大和書房 画像はヤフー検索から