56 老いは防げる

スポンサーリンク

今日は、オザビエル(私)が、

精神神経科・斎藤病院名誉院長

斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書

「もう疲れた」と思ったときに読む本』から

実践していきたい

幸齢者mind」をお届けします。

1 何か新しいことをやってみる

じっぴコンパクト<br> 「もう疲れた」と思ったときに読む本―モタさん流「心のゆとり」のつくり方

私が「老い」を痛切に感じたのは、70歳になってからである。

 

70歳というと一般的にかなりの老人だが、

私はまだまだ自分は老いていないと思っていたから、

文芸家協会の長寿会員(70歳以上)に自分の名前が載ったときは、

少なからずショックだった。

その年、私は日本精神科病院協会の会長の座と

早稲田大学文学部の教壇を同時に降りた。

できればもう少し続けたかったが、このように「老い」を突きつけられると、安閑あんかんとしてはいられない。

 

そこで私は何か新しいことを始めてみようと、

思いついたのが『鉄道唱歌』のあんしょうだ。

 

1966年に亡くなられた、思想家の安部あべよししげ先生の鉄道唱歌暗唱を

以前お聞きしたことがあった。

私は乗り物好きなので、

♪ 汽笛一声新橋を、はや我が汽車は離れたり 

で始まるこの唱歌に挑戦することを思いたった。

 

「歌なんて」と笑われるかもしれないが、

明治時代に流行した『鉄道唱歌』は「東海道、山陽・九州」などがあり、

それぞれ地名が織り込まれた長大な歌だ。

これを暗記することは脳に大きな刺激を与えることになる。

 

「年かな」と思ったら、あえて自分が考えてもみなかったことを、

思い切って試してみるのも、案外楽しいかもしれない。

2 老いを防ぐチェック法

じっぴコンパクト<br> 「もう疲れた」と思ったときに読む本―モタさん流「心のゆとり」のつくり方

人間の脳細胞は、だいたい30歳から減り始め、

40歳の半ば頃から急激に減少を始める。

 

新聞の文字が読みにくくなったり、物忘れも多くなるし、

人の名前がなかなか思い出せなかったりする。

また同じ話を何度も繰り返したり、

まるで子どもがダダをこねるようにスネたりする。

最近は若年の人の中でも、軽いボケの症状が出ることもあるという。

 

老化を防ぐためには、まず、次のような具体的なチェックを自分なりにしてみるといい。

  1. 食べ過ぎに注意し、動物性タンパク質を取り過ぎないようにする
  2. なるべく車を使わずに、自分の足を使って移動する
  3. 何か自分にしかできない仕事を見つけ、それに没頭する
  4. 積極的に趣味を持ち、何にでも興味を持って接する
  5. 多くの人との興隆を持つこと。特に異性とのつき合いを忘れないこと
  6. 適度のストレスを楽しむ
  7. 何としても自分は長生きするのだという考えを捨てる
  8. 過度に寝ない
  9. 洋服にも気を配って、できるだけ若々しい服装を心がける
  10. 夫婦の間で愛することを嫌わない
  11. お酒を飲み過ぎない、タバコも慎む
  12. 仕事の第一線から遠ざかっても、それをリタイヤだと思わずに、新しい仕事への第一歩だと考える
  13. 感動を求めて努力する

長生きの秘訣の第一は「くよくよしないこと」だ。

 

専門家に言わせると、こいの寿命は200年以上だと言うことだが、

の泳いでいる姿を見ていると、ゆうゆうとしていて、

少しも怒った様子を見せない。

くよくよしない」というのが長寿の秘訣かもしれない。

 

だから私は「頭が重い」とか「疲れやすい」、また「肩がこる」「動悸がする」「めまいがする」と言って診察に来る人に、

さあ、ボクと一緒にヒコーキの練習を始めましょう!」と誘う。

もちろん、それが本物の飛行機の操縦と聞いて仰天して目を丸くするが、

私としては半分冗談だとしても、

ハイ、行きましょう!」と、すぐにでもついてくるような、

そんな気持ちを持つことを望んでのことなのだ。

3 今日の金言  斎藤 茂太(さいとう しげた)

長生きの秘訣の第一は「くよくよしないこと」だ。

「年かな」と思ったら、

あえて自分が考えてもみなかったことを、思い切って試してみる。

 

長生きの秘訣の第一は「くよくよしないこと」。

 

老化を防ぐために、13項目のチェックを定期的に行い、

できていないところは、1つずつ改善をしていきましょう。

そして、健康元気な心と体づくりを、ゆうゆうとしていきましょう

出典 『「もう疲れた」と思ったときに読む本』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所   実業之日本社 画像はヤフー検索から

タイトルとURLをコピーしました