56 社会運動の広がり

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社会運動の広がりをわかりやすく解説します。

1 社会運動の高まり

 労働運動 = 労働者がみずからの労働条件の改善と社会的な地位の安定や向上をめざした。

1912年 労働者の団結と友愛をはかり、友愛会が結成された。

第一次世界大戦中の経済の発展によって、ストライキなどの労働争議もしきりにおこった。

1920年 日本で最初のメーデーが行われた。

1921年 労働組合の全国組織として日本労働総同盟が誕生した。

 

 農民運動農民がみずからの経済的、社会的地位改善をめざした。

農村でも、小作料の減額などを求める小作争議がしきりにおこった。

1922年 全国組織として日本農民組合が結成された。

 

③ 社会主義運動ロシア革命の影響で共産主義への関心が急速に広がった。

1920年 日本社会主義同盟が結成された。

1922年 日本共産党がひそかに結成された。

 

④ 女性運動女性差別からの解放をめざした。

1911年 平塚らいてうは、「新しい女」をめざし、青鞜社を結成した。

1920年 新婦人協会を設立した。

⇒ 女性の政治活動の自由、男女共学、女性が政治に参加する権利をめざした。

 

2 解放を求めて

〇 被差別部落の人々も差別からの解放をめざす運動(部落解放運動)を進めた。

1922年 京都で全国水平社が結成された。

 

〇 北海道では、差別に苦しむアイヌの人々の解放運動もおこった。

1922年 北海道アイヌ協会を結成した。

 

3 男子普通選挙の実現

1924年 政党勢力は、第二次護憲運動をおこした。
             憲政会総裁の加藤高明を首相とする連立内閣を成立させた。
1925年 加藤内閣は、納税額による制限を廃止して普通選挙法を成立させた。
   = 満25歳以上の男子選挙権をあたえた。
   → 有権者は約4倍に増加した。
   → 女性には選挙権はあたえられなかった。
1925年 同時に、治安維持法が制定された。
   = 社会主義運動などを取り締まった。

さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。

◎ 基礎・基本の用語

〇 平塚らいてう (ひらつからいちょう)- 1911年 「新しい女」をめざし、青鞜社を結成した

〇 全国水平社(ぜんこくすいへいしゃ)- 1922年 部落解放運動の組織として結成された  

〇 普通選挙法(ふつうせんきょほう)- 1925年 加藤内閣が成立させた  

〇 満25歳以上の男子 - 納税額による制限を廃止

〇 治安維持法(ちあんいじほう)- 1925年成立 社会主義運動などを取り締まった

👉平塚らいてうを発起人として発行された、文芸雑誌「青鞜」の創刊の言葉は、「元始、女性は実に〇〇であつた。今、女性はである。…〇〇に当てはまる言葉を次から選びなさい。

大海  B  大地  C  太陽   D  お日様

答えは最後に

 

 ふり返り

◇ に当てはまる言葉を答えなさい。 ※ は数字

  1. 1911年 (①)は、「新しい女」をめざし、青鞜社を結成した。
  2. 1922年 部落解放運動の組織として、京都で(②)が結成された。
  3. 1925年 加藤高明内閣は、納税額による制限を廃止して(③)を成立させた。                   =  (④)歳以上の男子選挙権をあたえた。
  4. 1925年 同時に、(⑤)が制定された。

 

💮 答え

① 平塚らいてう(ひらつからいちょう)

② 全国水平社(ぜんこくすいへいしゃ) 

③ 普通選挙法(ふつうせんきょほう)

 満25歳以上の男子

 治安維持法(ちあんいじほう)
👉平塚らいてうを発起人として発行された、文芸雑誌「青鞜」の創刊の言葉は、「元始、女性は実に〇〇であつた。今、女性はである。…〇〇に当てはまる言葉を次から選びなさい。

大海  B  大地  C  太陽   D  お日様

答え   太陽

大正時代は、大衆が自由を求める傾向が強まり、様々な社会運動が盛り上がりを見せました(大正デモクラシー)。これで基礎学力バッチリです。

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