55 3つの幸福が人間の喜びをつくる

スポンサーリンク

今日は、オザビエル(私)が、

精神神経科・斎藤病院名誉院長

斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書

「もう疲れた」と思ったときに読む本』から

実践していきたい

幸齢者mind」をお届けします。

1 基本的な幸福が3つある

じっぴコンパクト<br> 「もう疲れた」と思ったときに読む本―モタさん流「心のゆとり」のつくり方

人生において、自分の目標を達成できるのは幸福な人だと言えるだろう。

この夢や希望を実現できる幸福のほかに、

人間としての基本的な幸福が3つある。

それは、

  1. 体と心が健康である幸福
  2. 家庭の幸福
  3. ほどほどに財産が満たされる幸福

である。

これらの3つが同時に満たされたとき、初めて真の幸福感をかみしめることができるのだと思う。

 

まず1番目の、自分の心と体をいつくしむ心

これが最も大切なポイントだろう。

そして自分をしむことは、

ひいては他人に対しても「じん」の徳目を実行することを意味している。

人を、また父母を敬愛し、妻・子・孫には慈悲じひの心で接することである。

もちろん、健康な体を授かったのに不養生で健康を害し、

親を心配させることも、大きな親不孝のひとつであろう。

 

2番目の「家族の幸福」は、家庭の中で、次世代へと受け継がれていく、

精神的な財産・かてとなる慈しみ、敬愛の心

父・母や子孫に接することを心がければ、

そうした温かい心が、子どもへの無言の教育ともなるはずだ。

 

現在は、1世帯に1世代かせいぜい2世代の家族が住む家が大勢たいせいで、

3世代以上が同じ屋根の下に暮らす大家族は、

少数派となってしまっている。

 

核家族の進行は、生活パターンや倫理観に変化を生じさせ、

その結果、先祖や父母を敬愛する心が薄らいできたと言われる。

2 貝原益軒の言葉

じっぴコンパクト<br> 「もう疲れた」と思ったときに読む本―モタさん流「心のゆとり」のつくり方

江戸時代の儒学者である貝原益軒かいばらえきけんの言葉につぎのようなものがある。

「老人は、体力・気力ともに衰え、胃腸も弱くなっている。

子どもを養うのと同じように、常に心配りをしてやらなければならない。

飲食の好き嫌いをたずね、室内は適当な温度を保ち、清潔にし、

風雨を防ぎ、冬は暖かく、夏は涼しく、風寒暑湿ふうかんしょしつ外邪がいじゃをよく防いで、

外邪におかされないようにする。

そうして、いつも心を安楽に保てるようにする。

 

盗賊、水害、火災などの不意の災難があったなら、

まず両親を驚かさないようにただちに介抱して、

助け出さなければならない。

異変にあっては、病気をおこさないように、心づかいをすべきである。

老人は、びっくりすると病気になる。

注意しなければならない」

 

人は年をとると子どもに返る。

老いた父は母は、子どもを養うように心を配ってやらなければならない

それがまた、将来の自分の幸福につながるのである。

3 今日の金言  斎藤 茂太(さいとう しげた)

家族の心の通い合うという充実感は、

もしかすると生きる上で、欠くことのできないものなのかもしれない。

人間としての基本的な幸福、3つ。

  1. 体と心が健康である幸福
  2. 家庭の幸福
  3. ほどほどに財産が満たされる幸福

これらの3つが同時に満たされたとき、初めて真の幸福感をかみしめることができる

 

年をとって、この3つの幸福感を感じ始めたころから、

体の健康の一部が、1つずつ朽ちていきます

それでも、「今が一番幸せ!」と言えるように、

健康で元気な心と体づくりを、まだまだしていきましょう

出典 『「もう疲れた」と思ったときに読む本』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所   実業之日本社 画像はヤフー検索から

タイトルとURLをコピーしました