出典:画像 プラス「10」分のウォーキングから始めるストレス対策 スポーツ庁
目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
NHKガッテン! 2018~2019 vol.40 Winter
新装刊10周年記念総力特集
『一生モノの健康法』「インターバル速歩」から
若さと健康を手に入れる!
「パワーフレイズ」をお届けします。
2 楽しくラクに継続できます!無理なく10年続いたコツ
編集部取材 実践者を直撃
竹ノ内みつ子さん(77歳)
花をめでつつ、気ままに速歩。マイペースが継続の秘訣。
インターバル速歩は1人でできるところがいいですね。マイペースで歩きたいので、3分間計ったりはせず、季節の花を見たりしながら、だいたいの感覚で速さを変えています。そんな調子だから、気負わずに、自然に継続できたののかもしれませんね。町内会や民生委員のお役目を続けていられるのも、元気でいるおかげだと思います。
前田 和子さん(71歳)
隠れメタボを解消!50代のころより元気です。
デスクワークばかりで運動不足でしたが、退職を機に夫とインターバル速歩をスタート。うれしいのは、インフルエンザや風邪が流行る時期も、かかりにくくなった気がします。母の介護もあるので何よりです。以前は、やせ型の隠れメタボでしたが、すっかり改善しました。香川の金比羅山も、山頂までスイスイ登れたんですよ。50代のころより、はるかに元気です。
11年の変化
60歳 | 現在 | |
体重(kg) | 58.4 ⤵ | 52.1 |
総コレステロール(mg/dl) | 215 ⤵ | 186 |
中性脂肪(mg/dl) | 163 ⤵ | 73 |
LDLコレステロール(mg/dl) | 137 ⤵ | 93 |
専門家インタビュー
能勢 博(のせ ひろし)さん ◎信州大学学術研究医学系 特任教授。専門はスポーツ医科学。
緩急をつけると、楽しく歩き続けられ、効果も実感できます
我々の研究チームでは当初、松本市民の健康増進法として、「1日1万歩」の効果を研究していました。
ところが、思いのほか継続率が低く、その理由も「単調でおもしろくない」という声が多く聞かれました。
そこで、速歩きを取り入れた「インターバル速歩」を考案。
効果を検証すると、筋トレ効果が確認できたうえに、「飽きずに歩ける」と継続率も上がったのです。
2005年のスタート以来、10年以上継続する方も約20%と高率であり、長期継続による健康効果もわかってきました。
「人生100年時代」といわれる今、長く人生を楽しむためには、筋肉を維持することが、ますます重要になってきます。
実際に、10年継続者のみなさんのご活躍ぶりを拝見すると、続けることの大切さを実感しますね。
インターバル速歩は、無理なく楽しく継続でき、また、効果が実感できるからこそ続ける、まさに<一生モノ>の健康法だといえるでしょう。
3 健康になる2つのワケ
1 「ちょいキツ+牛乳」で、何歳からでも筋力アップ!
筋力をつけるには、「ちょいキツイ」と感じる程度に、筋肉に負荷を与える必要があります。
ポイントは、実践後に「牛乳」を飲むこと。牛乳は筋肉の材料となるたんぱく質が豊富です。たんぱく質は運動後、30分以内にとると吸収がよくなるので、筋トレ効果も高まります。
※ 筋肉が増えるとともに、リンパ球が増え、免疫力もアップ!
2 ミトコンドリアが増え、スタミナがアップ!
細胞内にあるミトコンドリアは、食事で得た糖や脂質と、呼吸で得た酸素を材料に、ATPという物質を作っています。ATPは筋肉や神経など体を動かす重要なエネルギー源であり、スタミナに大きく関係しています。
「ちょいキツ」運動をすると、細胞内のATPがエネルギー源として盛んに使われ、足りない状態になります。すると、ATPの量を監視している酵素のスイッチが入り、ミトコンドリアを増やすように作用するのです。
「ちょいキツ」運動 → ATPが足りない → ミトコンドリアを増やすスイッチがオンに! → ミトコンドリアが増え、ATPも増加する
4 「インターバル速歩」にトライ
[やり方]
最初に、ふだんの速さで[ゆっくり歩き]をする。
背筋を伸ばし、いつもの歩幅で歩いて、
3分たったらスピードを上げ、
自分でややキツイと感じる[速歩き]を、
腕を大きく振り、大またで3分間歩く。
これを交互に5セット繰り返す。(合計30分)。
続けてできない場合は、2、3回に分けてもOK。
1週間に4回、速歩きの合計時間60分以上を目標に継続を。
3分間ゆっくり歩き
- 肩の力を抜く
- 背筋を伸ばす
- 腕は自然に振る
- ふだんの歩幅で
3分間速歩き
- 目線は25m先に
- 胸を張る
- 腕は直角に曲げ、前後に大きく振る
- つま先を上げ、かかとから着地する
- 足の指で地面を押すように蹴る
- 大またで
[目標]5セット週4回
↓
さらに 歩いた後の牛乳(コップ1杯)で筋肉量がアップ!
5 オザビエルの願い
インターバル速歩を、楽しくラクに継続して
健康で充実した毎日を送りましょう。
要領は、「ちょいキツ」運動を自分のペースで行って、ミトコンドリアを増やすこと。そして、筋肉や神経など体を動かす重要なエネルギー源であるATPを増やすこと。
少しずつ、少しずつ………。
出典 『 NHKガッテン!』☆ 総力特集 ☆「一生モノの健康法」 2019年2月号 (発売日2018年12月15日)出版社 主婦と生活社 画像はヤフー検索から