目次
1 生存権と社会保障
2 社会保障制度
社会保障制度は、国民の「安心」や生活の「安定」を支えるセーフティネットです。
「社会保険」、「社会福祉」、「公的扶助」、「保健医療・公衆衛生」からなり、子どもから子育て世代、お年寄りまで、全ての人々の生活を生涯にわたって支えるものです。
「社会保険」には、
- 医療保険 = 病気やけがをした場合に、誰もが安心して医療にかかることができる。
- 年金制度 = 老齢・障害・死亡等に伴う稼働所得の減少を補填し、高齢者、障害者及び遺族の生活を所得面から保障する。
- 介護保険 = 加齢に伴い要介護状態となった者を、社会全体で支える。
「社会福祉」には、
- 社会福祉 = 高齢者、障害者が、円滑に社会生活を営むことができるよう、在宅サービス、施設サービスを提供する。
- 児童福祉 = 児童の健全育成や子育てを支援する。
「公的扶助」には、
- 生活保護制度 = 健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を支援する。
「保健医療・公衆衛生」とは、
- 医療サービス = 医師その他の医療従事者や病院などが提供する
- 保健事業 = 疾病予防、健康づくりなど
- 母子保健 = 母性の健康を保持、増進するとともに、心身ともに健全な児童の出生、育成を増進する
- 公衆衛生 = 食品や医薬品の安全性を提供する
社会保障制度は多岐にわたり、国のみならず都道府県や市町村など、様々な主体がそれぞれに役割を担い、連携しながら実施しています。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 社会保障(しゃかいほしょう)- 国民の生活の安定が損なわれた場合に、国民にすこやかで安心できる生活を保障することを目的として、公的責任で生活を支える給付を行うもの
〇 社会保険(しゃかいほけん)- 労働者がけがや失業、加齢などにより働けなくなった場合に給付を受けるための制度
〇 公的扶助(こうてきふじょ)- 生活に困窮する人々に対して最低限度の生活を保障し、自立を助けようとする制度
〇 社会福祉(しゃかいふくし)- 国民の誰もが自分らしく生きていくために必要な制度=児童福祉、母子及び父子・寡婦福祉、障がい者福祉、高齢者福祉の4つ
〇 公衆衛生(こうしゅうえいせい)- 疾病を予防し,寿命を延長し,身体的・精神的健康と能率の増進をはかる科学・技術
① 約23万円
② 約13万円
③ 約8万円
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 (①)とは、国民の生活の安定が損なわれた場合に、国民にすこやかで安心できる生活を保障することを目的として、公的責任で生活を支える給付を行うものです。
2 (②)とは、労働者がけがや失業、加齢などにより働けなくなった場合に給付を受けるための制度です。
3 (③)とは、生活に困窮する人々に対して最低限度の生活を保障し、自立を助けようとする制度です。
4 (④)とは、国民の誰もが自分らしく生きていくために必要な制度で、児童福祉、母子及び父子・寡婦福祉、障がい者福祉、高齢者福祉の4つを指します。
5 (⑤)とは、疾病を予防し,寿命を延長し,身体的・精神的健康と能率の増進をはかる科学・技術のことです。
💮 答え
① 社会保障(しゃかいほしょう)
② 社会保険(しゃかいほけん)
③ 公的扶助(こうてきふじょ)
④ 社会福祉(しゃかいふくし)
⑤ 公衆衛生(こうしゅうえいせい)
① 約23万円
② 約13万円
③ 約8万円
答え ① 約23万円
これで基礎学力バッチリですね。