目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心理学博士
小林 正観(こばやし せいかん)さんの
『淡々と生きる』等
から学んだ
穏やかに誠実に生き切るための
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 たて糸とよこ糸の法則
お釈迦様は、
「言葉」すなわち「たて糸」に対して、
「よこ糸」となる「実践」を
私たちが自分で織り込んでいかなければ、
何の役にも立たないと言うことを、
人々に伝えたかった。
仏教に「随喜功徳」という言葉があります。
人の喜びや幸せを喜んであげるだけで、
德を積むことになるという
一番簡単な德積みです。
仏教の修行の中で、
最も楽なものでしょう。
ただひたすら「よかったね」
本質的なことがわかっていて
実践的に生きている人というのは、
自分の意見なんて
ああだこうだと
言わないものらしい。
吉田松陰は
塾生や目下の者に対して
怒鳴ったりしたことは一度もなく
みんなを「さん」付けで
呼んだそうです。
「自分のいいところを、
いくつ挙げられますか」
と問いかけられたら、
あなたはいくつ挙げられるでしょうか。
自分のいいところを百個挙げてみる。
自分の評価で生きるのです。
そうすると、
自分がよく見えてきます。
今、生きている〈私〉が
100点満点なのだから
今やらされていることを
淡々とやっていって、
淡々と死ぬというのが、
人生をまっとうすることだと思います。
3 挨拶は心のゆたんぽ
天竜寺の貫長さんは、
毎朝出会う人に
「おはようございます」
と笑顔で挨拶をなさいました。
無視をして、
一切返事をすることがなかった人が
3年経ったある日のこと、
その人はついに「おはようございます」
「ごめんなさい」と声を発しました。
私は叱ることもほとんどしません。
たとえば、
子どもがしてはいけないことをしたときに
「君がそういう状態になっているのを見ると、
私は悲しい」
と言うだけで、もういいのです。
オリンピックで
金メダルを9個もとった
カール・ルイスを
マン・ツー・マンでコーチした
トム・ペリツは
テレビ番組の中で、
こんなことを言っていました。
トム・ペリツがカール・ルイスに教えていたこと、
それは
「50メートルを過ぎたら、笑え」
笑ったあとは
免疫力が強くなり
ナチュラルキラー細胞の動きも
活発になるようです。
ところが面白いことに
泣くことも
免疫力を上げることがわかってきました。
同じ泣くにしても
感動して心が共鳴することで涙を流すのは
とてもよいことのようです。
「親孝行」というのは
親が生きている間にしてあげるものではありません。
親が亡くなったときから始まります。
あちらの世界に行って、
こちらを見ているときに
『ほら、見てください。
あんなに人に喜ばれながら、 楽しそうに生きているのが、
私の子どもです』
4 オザビエルの願い
「親孝行」を十分にできず、
今でも後悔しています。
せめて今、
あちらの世界から
息子や孫の
人に喜ばれながら、楽しそうに生きている姿を
安心して見てもらいたいと思います。
出典 『淡々と生きる』(出版社 風雲舎)等 小林 正観(こばやし せいかん) 画像はヤフー検索から