37 新しい学問と化政文化

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新しい学問と化政文化をわかりやすく解説します。

1 新しい学問

 国学(こくがく)= 日本の古典を研究する学問の確立
 本居宣長(もとおりのりなが)は、「古事記」を研究して「古事記伝」をあらわした。
 幕末の尊王攘夷(そんのうじょうい)運動にも影響をあたえた。
 蘭学らんがく)= オランダ語で西洋の学問・文化を研究した学問の始まり
 前野良沢や杉田玄白(すぎたげんぱく)が、オランダ語で書かれた解剖書を翻訳して、「解体新書」を出版した。

杉田玄白(すぎたげんぱく)イラスト

西洋医学の正確さにおどろく

 ある日、処刑(しょけい)された囚人(しゅうじん)の解剖(かいぼう)に立ち会う機会を得た玄白は、『ターヘル・アナトミア』にかかれている解剖図の正確さにおどろきました。 ※ 歴史にドキリ「杉田玄白~江戸の学問~」から

 伊能忠敬(いのうただたか)は、ヨーロッパの測量術を取り入れ、「大日本沿海輿地全図」をつくった。

伊能忠敬(いのうただたか)のイラスト

伊能忠敬とは                          江戸時代、日本国中を測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた人です。50歳で江戸に出て、55歳(寛政12年、1800年)から71歳(文化13年、1816年)まで10回にわたり測量を行いました。その結果完成した地図は、極めて精度の高いもので、ヨーロッパにおいて高く評価され、明治以降国内の基本図の一翼を担いました。※ 香取市ホームページから

 平賀源内(ひらがげんない)は、エレキテル(摩擦起電器)をつくり、人々を驚かせた。

 ドイツ人シーボルトは、鳴滝塾(なるたきじゅく)をつくり、多くの日本人医師を育てた。

2 化政文化(かせいぶんか)

いつごろ 11代将軍徳川家斉・文年間(1804~1830年)に栄えたことから
にない手 江戸の町人
特色 ① 江戸中心の町人文化 ② 皮肉 ひ にく・しゃれ・こっけいさが喜ばれる文化
文学   川柳(せんりゅう)や狂歌(きょうか)が流行した。
     こっけい本  十返舎一九は「東海道中膝栗毛」を書いた。
     歴史小説 - 滝沢馬琴ば きんは「南総里見八犬伝」を書いた。
     俳諧(はいかい)- 与謝蕪村  よ  さ  ぶ  そんは絵画的な作品を、小林一茶は農民の生活を題材によんだ。
美術   浮世絵(うきよえ)の中で絵(にしきえ)とよばれる多色刷りの版画が始まる
  • 美人画 - 喜多川歌麿は「ポッピンを吹く女」をえがいた。
  • 役者絵 - 東洲斎写楽しゃらくが「大谷鬼次の奴江戸兵衛」をえがいた。
  • 風景画 -葛飾北斎が「富嶽三十六景」、歌川広重が「東海道五十三次」を残した。 
歌舞伎や大相撲、落語などが人気を集めた。花見や花火も楽しまれた。

3 教育の広がり

〇 諸藩では、藩校(はんこう)をつくり、藩士の子弟の教育を行った。
〇 民間でも、武士や学者などによって、儒学や蘭学を教える私塾(しじゅく)が開かれた。
〇 庶民のあいだでも、学びの場として、多くの寺子屋(てらこや)が開かれた。寺子屋で習う内容は、「読み・書き・そろばん」のほか、実用的な知識や技能が教えられた。

さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。

◎ 基礎・基本の用語

  • 国学(こくがく) - 日本の古典を研究する学問
  • 本居宣長(もとおりのりなが)-「古事記伝(こじきでん)」をあらわした
  • 蘭学(らんがく) ランダ語で西洋の学問・文化を研究した学問
  • 杉田玄白(すぎたげんぱく)-「解体新書(かいたいしんしょ)」を出版した 
  • 伊能忠敬(いのうただたか)-「大日本沿海輿地全図」をつくった 
  • 化政文化(かせいぶんか)- 化・文政年間に栄えた文化
  • 十返舎一九(じっぺんしゃいっく)-「東海道中膝栗毛(ひざくりげ)」を書いた
  • 小林一茶(こばやしいっさ)- 農民の生活を題材によんだ 「おらが春」
  • 葛飾北斎(かつしかほくさい)- 「富嶽(ふがく)三十六景(けい)」をえがいた
  • 歌川広重(うたがわひろしげ) 東海道五十三次(つぎ)」をえがいた
  • 寺子屋(てらこや)- 庶民の学びの場 習う内容は「読み・書き・そろばん」ほか

小林一茶(こばやしいっさ)

小林一茶の代表作

● 雀の子そこのけそこのけお馬が通る

● やれ打つな蝿が手をすり足をする

● 我ときて遊べや親のない雀

👉小林一茶の俳句(やせ)〇 まけるな一茶 是(これ)にあり」の に当てはまる言葉を次から選びなさい。

A 御馬(おうま) B 雀(すずめ) C 涙(なみだ) D 蛙(かえる)         

答えは最後に

 ふり返り

◇ に当てはまる言葉を答えなさい。

1 新しい学問
 = 日本の古典を研究する学問の確立   
 (②)は、「古事記」を研究して「古事記伝」をあらわした。
 = オランダ語で西洋の学問・文化を研究した学問の始まり
 前野良沢や(④)が、オランダ語で書かれた解剖書を翻訳して、「解体新書」を出版した。
 (⑤)は、ヨーロッパの測量術を取り入れ、「大日本沿海輿地全図」をつくった。

2 (⑥)文化 - 11代将軍徳川家斉化・文政年間に栄えた文化

文学   こっけい本 - (⑦)は「東海道中膝栗毛」を書いた。

     俳諧(はいかい)- (⑧)農民の生活を題材によんだ。

美術   風景画 - (⑨)が「富嶽三十六景」、(⑩)が「東海道五十三次」を残した。

3 教育の広がり
〇 庶民のあいだでも、学びの場として、多くの(⑪)が開かれた。

💮 答え

国学(こくがく) 

②本居宣長(もとおりのりなが) 

蘭学(らんがく) 

④杉田玄白(すぎたげんぱく)

⑤伊能忠敬(いのうただたか)

⑥化政文化(かせいぶんか

⑦十返舎一九(じっぺんしゃいっく)

⑧小林一茶(こばやしいっさ)

⑨葛飾北斎(かつしかほくさい)

⑩歌川広重(うたがわひろしげ)

⑪寺子屋(てらこや) はまちがい どもが学ぶ 

👉小林一茶の俳句(やせ)〇 まけるな一茶 是(これ)にあり」の に当てはまる言葉を次から選びなさい。

A 御馬(おうま) B 雀(すずめ) C 涙(なみだ) D 蛙(かえる) 

答え  蛙(える)

化政文化は、江戸中心の町人文化、皮肉 ひ にく・しゃれ・こっけいさが喜ばれる文化です。これで基礎学力バッチリです。

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