360 積極の心 どんなことにも打ち勝つ『絶対肯定』のパワー

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雨に濡れた紫陽花の写真

1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、

山王総合経営研究所所長

清水榮一(しみず えいいち)さんの著書

中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!』から学んだ

仕事にも人生にも大いなる奇跡を引き起こす

パワーフレーズ」をお届けします。

 微動だにしない自信を持って生きる法

中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!―実践!数々の奇跡を生んだ「心身統一」法の力!

今や王者の雰囲気さえ漂わせるビールメーカーA社も、

20年前はジリひん青息あおいきいきの状態にあった。

ある酒屋の主人は、

その当時の会社の状態を象徴するような営業マンの姿を見ていた。

 

ある日、そのころ断トツのシェアを誇っていたK社の営業マンが、

その酒屋を訪れた。

店の主人が話の途中でちょっと店の前に出たとき、

いつものA社の営業マンのクルマが、路地ろじを曲がるのが見えた。

ウチに来るはずなのにどうしてと思ったが、すぐに疑問が解けた。

トップメーカーのK社のクルマがあったからなのである。

 

ライバルメーカー同士の営業マンが酒屋ではち合わせしても、

普通は挨拶あいさつぐらいはしている。

それを避けるのは、明らかにしっを巻いているのである。

ずっとA社ひいにしてきた酒屋の主人だが、

その営業マンの姿をみて、負け犬だと思ったそうである。

 

業績好調のときには、明るく積極的に行動することができる。

だが、いったん業績が低迷すると暗く消極的になって、

自分を見失ってしまう。

情けないが、こういう姿が今の日本のリーダーたちに蔓延まんえんしている。

 

私は、経営者教育の一環であるビジネス・シミレーションを行っている。

どの経営者も勉強をしているから、

リーダーシップについてはよく知っている。

そして、業績がいい場合の彼らのリーダーシップは範的はんてきだ。

チームワークも立派にとれている。

ところが、業績が悪い場合になると、

同じ人たちとは思えないほど混乱する。

 

どうしてこういうことになるのかと言えば、自信がないからである。

その力が、自分に備わったものだと確信していないからである。

だから状況に流されてしまう。

 

自信のなさがどこからくるかと言えば、

1つには、未知の分野に踏み込む怖さである。

学校の勉強は、常に教えられたものを試されるという連続である。

教わっていないことを試されることはない。

ところが、社会に出ると、

基礎だけを習うと、即座に未知の世界にほうり出される。

後は応用問題ばかりだ。

 

たとえば、営業マンが商品知識を学ぶ。

しかし、売り込み先の人間はさまざまである。

気の短い人、ゆうちょうな人、がんな人、神経の細かい人……。

一人ひとり違う人への対応を習っていくわけにはいかない。

それは個々の営業マンに任されるのだ。

 

常にそういう未知の分野に挑戦しているのが社会なのだが、

それを忘れる人は多い。

景気がいいときから景気が悪くなったときに、

そのことを痛烈に思い知らされるのである。

それまで、鷹揚おうような取り引きをしていたのが、急にシビアになる。

同じ人間が状況によって変わる。

当たり前のことだが、それであわてふためいてしまうのだ。

葉に包まれた紫陽花の写真

 正しいことをしている自分を誇りにして生きる

中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!―実践!数々の奇跡を生んだ「心身統一」法の力!

第二の原因は、自分の仕事の価値に対する基準が曖昧あいまいなことである。

企業とは何か、仕事とはどういうものであるか。

その自覚がないのである。

 

江戸中期に生きた石門心学せきもんしんがく始祖しそいし梅岩ばいがんがこんなことを言っている。

 

さむらい俸禄ほうろくをもらってぶらぶらしているのは、

いざというときに命を捨てるからである。

一方、あきないをする人は、

病人が薬を望めば、諸国を回っていい薬を仕入れてお届けする。

寒いから暖かい着物がほしいという人がいれば、

やはり諸国を回り、必要なものを探し求めてくる。

昔は、それは命けのときもあった。

その命懸けで働くということにかけては、商人武士も変わらない

と。

 

会社の目的、仕事の目的は、客の満足、ひいては社会への貢献である。

これは、昔も今も、変わることのないビジネスの基本なのである。

ところが、競争とかノルマができ、

いつの間にかその基本が忘れられている。

 

一番売れる商品、一番の会社、大きな会社であることにこしたことはない。

しかし、2番手、3番手の商品を売っていても、

会社が小さくても、遠慮することはない。

そんなことで会社の値打ちが決まるわけではない。

顧客あってのビジネスという基本を実行していれば、

堂々と仕事をすればいい。

4 オザビエルの願い

巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(ながしま しげお)さんが、

6月日午前6時39分、肺炎のため、亡くなりました(89歳)。

長嶋監督の残した言葉に「勝つ!勝つ!勝つ!」があります。

長嶋監督こそ、積極の心、どんなことにも打ち勝つパワーを持った

野球人だったのだと思います。

 

また、長嶋監督は、何よりもファンを大事にしました。

仕事の基本を実行されたからこそ、ファンにも愛されたのだと思います。

 

長嶋監督の背番号は、私たちの記憶に永遠に残ります

出典 『中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!』 清水 榮一(しみず えいいち) 発行所 三笠書房 画像はヤフー検索から

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