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天保の改革をわかりやすく解説します。
目次
1 大塩平八郎(おおしおへいはちろう)の乱
1833年 天保のききんがおこる。天候不順、冷害、凶作で死者20~30万人。
1837年 大塩平八郎の乱がおこる。(大阪町奉行所の元与力大塩平八郎とその弟子ら)
= 米や金をうばって、貧しい人々に分けあたえようとした[救民(きゅうみん)]。
→ 半日で平定され、自害した。→ やがて幕府をたおそうという運動が高まっていく。
2 天保の改革(てんぽうのかいかく)[1841~1843年]
水野忠邦(みずのただくに)が老中となり、幕府の政治改革を行った(天保の改革)。
目標 幕府の権力の回復、財政の立て直し 享保の改革と寛政の改革を手本に
- 倹約令(けんやくれい)を出して、ぜいたくを禁止した。
- 人返しの法を出した= 農民を村に帰らせた。
- 株仲間(かぶなかま)の解散を命じた= 物価をつり上げているとして
- 異国船打払令をやめ、外国船に燃料のまきや水をあたえた。←アヘン戦争で清が敗れたので
- 上知令(あげちれい)を出した= 海防の強化をめざし、江戸、大阪周辺の土地を幕府が直接治めようとした。→ 多くの大名や旗本の反対で実現しなかった。
わずか2年で失敗に終わった。
3 諸藩の改革
諸藩でも、特産物の生産の奨励(しょうれい)などにより、財政を立て直した。また、家柄にとらわれずに、有能な藩士を登用して、改革に当たらせた。
薩摩藩(鹿児島県)、長州藩(山口県)などは改革に成功して、西洋式の軍備を整え、幕府に対抗できる力をもつようになった。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 大塩平八郎(おおしおへいはちろう)- 大阪町奉行所の元役人 陽明学(ようめいがく)者
〇 天保の改革(てんぽうのかいかく)- 1841(天保12)年~1843(天保12)年の改革
〇 水野忠邦(みずのただくに)- 老中 12代将軍徳川家慶(いえよし)の信任を受けた
〇 株仲間(かぶなかま)の解散 - 物価(ぶっか)を下げるために
〇 上知令(あげちれい)- 江戸、大坂周辺の土地を幕府が直接治めようとした(上地令)
👉大ききんで農村が苦しんでいた当時、二宮尊徳(通称「金次郎さん」)は、農村の復興を指導し、多くの農村や藩を貧困から救った。彼の銅像からは、貧しさの中で、きびしい労働と学問を両立させようと努力した、彼の少年時代がしのばれる。さて、その二宮金次郎さんの像が、本を持っている手は、(その多くは)右手か左手か両手か?
A 右手 B 左手 C 両手
💠 江戸3大改革記憶術 対話暗記法
- 今日 きょう 享保(きょうほう)の改革 徳川吉宗
- 寒 かん 寛政(かんせい)の改革 松平定信
- 天 てん 天保(てんぽう)の改革 水野忠邦
- よし よし 徳川吉宗(よしむね)
- マ ま 松平(まつだいら)定信
- ミー み 水野(みずの)忠邦
今日のおやつはフルーツ寒天よ。
よし、ヤッタ、マミー!
今日(享)寒(寛)天(天)
よし(吉)マ(松)ミー(水)
江戸3大改革を完ぺきにします。
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 (①)の乱
1837年 (①)の乱がおこる。(大阪町奉行所の元与力とその弟子ら)
= 米や金をうばって、貧しい人々に分けあたえようとした[救民]。
2 (②)の改革[1841~1843年]
(③)が老中となり、幕府の政治改革を行った(②の改革)。③は唐津藩主、のちに浜松藩主
- (④)の解散を命じた= 物価をつり上げているとして
- (⑤)を出した= 海防の強化をめざし、江戸、大阪周辺の土地を幕府が直接治めようとした。→ 多くの大名や旗本の反対で実現しなかった。
💮 答え
① 大塩平八郎(おおしおへいはちろう)
② 天保の改革(てんぽうのかいかく)
③ 水野忠邦(みずのただくに)
④ 株仲間(かぶなかま)
⑤ 上知令(あげちれい)
👉二宮金次郎さんの像が、本を持っている手は、(その多くは)右手か左手か両手か?
A 右手 B 左手 C 両手
答え B その多くが 左手 に本をもっている。
下のイラストは、ごくまれな右手です。
二宮金次郎の銅像イラスト
江戸3大改革記憶術で基礎学力バッチリです。