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目次
1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、
精神科医、和田秀樹こころと体のクリニック院長
和田 秀樹(わだ ひでき)さんの著書
『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』
から学んだ
最後の切り札としての
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 職場や学校に行くことが嫌になり、「適応障害」と診断される人

職場や学校に行くことが嫌になり、ストレスが蓄積して、
「適応障害」と診断される人がいます。
適応障害というのは、
職場や学校の環境が自分に合わないとか、
仕事や勉強がプレッシャーになるなどの原因によって、
次のような症状が現れるストレス性の障害です。
- 憂鬱な気持ちになる
- 不安が強くなる
- 涙もろくなる
- 過剰に心配する
- 眠れなくなる
会社や学校に行くと心や体の調子が悪くなり、
うつ病のような症状が出ますが、
家に帰ればケロッとしているので、
一時期は「新型うつ病」などと呼ばれました。
こうした症状が出た場合、精神科医は、
「物の見方を変えましょう」とか、
「自分に合ったストレス解消法を考えましょう」と
アドバイスをしますが、どうしても無理ならば、
その場から「逃げる」という選択肢があることを
知っておく必要があります。
会社を行くことがどうしてもつらいならば、「会社を辞める」とか、
「別の部署に異動させてほしい」と上司に直接談判すると言うことです。
「いじめ」でつらい思いをしているのならば、
別の学校に「転校」するということも視野に入れる必要があります。
今の環境が無理ならば、無理して我慢せずに、
他の環境を探す……と言うことですが、
多くの日本人は、この「逃げる」という選択肢を非常に嫌がって敬遠します。
欧米の人は、収入や環境面で不満があれば、すぐに転職を決意しますが、
日本人は「逃げる」という選択を「汚い」こととか「卑怯な手段」と考えいる人が少なくありません。
「逃げる」という選択を「卑怯な手段」と考えているから
転職の道を選ぶことはせず、上司に異動願いを出すこともありません。
これだけ転職が一般的になった時代でも、
多くの人が「じっと我慢」する道を選択して、
結果的に心身に支障をきたしたりしているのです。
3 夫婦関係や人間関係でも同じ傾向が見られる

夫婦関係や人間関係でも、全く同じ傾向が見られます。
欧米人は愛情が冷めたら素早く離婚してしまいますが、
日本では我慢することが普通ですから、
離婚というのは、「よほどのこと」として選択肢から外れます。
人間関係に悩んでいる人の8割くらいは、
その人間関係から逃げられないと考えていますから、
職場や学校、友人やママ友まで、
多くの人が「我慢」の道を選択しているのです。
「我慢する」という考え方は、
ある意味では日本人の「美徳」と見ることもできますが、
ストレス対策という面で考えると、必ずしも最良の選択とはいえません。
日本人が「逃げる」と考えるのは、最後の自殺するだけ……
というのでは、最悪の逃げ方しかできないことになります。
「逃げる」といっても、必ずしもすぐに会社を辞める必要はありません。
「最後にはにげればいいんだ」、「逃げられるんだ」……と思えれば、
すぐに会社を辞めないで、「もう少しだけ様子を見てから決めよう」
という気持ちの余裕が生まれます。
「辞めるという手もある」と覚悟ができれば、
上司に掛け合って異動をお願いするとか、
面と向かって文句を言うことだってできるはずです。
少なくとも、現在の環境を変えて、
ストレスを吹き飛ばすための最初の1歩を踏みだす決心ができます。
生活面や収入面、家族のことや転職先のことが心配で、
「逃げる」という選択ができない人もたくさんいることでしょう。
それでも「逃げる」というのは、
あくまでストレス軽減のための「最終手段」とか、
「最後の切り札」として、知っておけばいいのです。
4 オザビエルの願い

今日の学びは、
適応障害というのは、
職場や学校の環境が自分に合わないとか、
仕事や勉強がプレッシャーになるなどの原因によって、
次のような症状が現れるストレス性の障害。
- 憂鬱な気持ちになる
- 不安が強くなる
- 涙もろくなる
- 過剰に心配する
- 眠れなくなる
こうした症状が出た場合、
その場から「逃げる」という選択肢があることを
知っておく必要がある。
仕事をしていれば、
誰しも、1度はこうした症状が出たことがあると思います。
「逃げる」ということを、
ストレス軽減のための「最終手段」とか、「最後の切り札」として、
知っておけば、少しは気持ちの余裕が生まれると思います。
どうか、毎日、明るく、笑顔で過ごすことができることを願っています。
出典 『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』 和田 秀樹(わだ ひでき) 発売 株式会社インプレス 画像はヤフー検索から