351 最終的には「逃げる」という選択肢もある

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「泣きながらその場を立ち去る女性」の写真[モデル:にゃるる]

1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、

精神科医、和田秀樹こころと体のクリニック院長

和田 秀樹(わだ ひでき)さんの著書

『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学

から学んだ

最後の切り札としての

パワーフレーズ」をお届けします。

2 職場や学校に行くことが嫌になり、「適応障害」と診断される人

なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学

職場や学校に行くことが嫌になり、ストレスが蓄積して、

適応障害」と診断される人がいます。

 

適応障害というのは、

職場や学校の環境が自分に合わないとか、

仕事や勉強がプレッシャーになるなどの原因によって、

次のような症状が現れるストレス性の障害です。

  • 憂鬱な気持ちになる
  • 不安が強くなる
  • 涙もろくなる
  • 過剰に心配する
  • 眠れなくなる

会社や学校に行くと心や体の調子が悪くなり、

うつ病のような症状が出ますが、

家に帰ればケロッとしているので、

一時期は「新型うつ病」などと呼ばれました。

 

こうした症状が出た場合、精神科医は、

物の見方を変えましょう」とか、

自分に合ったストレス解消法を考えましょう」と

アドバイスをしますが、どうしても無理ならば、

その場から「逃げる」という選択肢があることを

知っておく必要があります。

 

会社を行くことがどうしてもつらいならば、「会社を辞める」とか、

別の部署に異動させてほしい」と上司に直接談判すると言うことです。

 

いじめ」でつらい思いをしているのならば、

別の学校に「転校」するということも視野に入れる必要があります。

 

今の環境が無理ならば、無理して我慢せずに、

他の環境を探す……と言うことですが、

多くの日本人は、この逃げる」という選択肢を非常に嫌がって敬遠けいえんします

 

欧米の人は、収入や環境面で不満があれば、すぐに転職を決意しますが、

日本人は「逃げる」という選択を「きたな」こととか「きょうな手段」と考えいる人が少なくありません。

 

逃げる」という選択を「卑怯な手段」と考えているから

転職の道を選ぶことはせず、上司に異動願いを出すこともありません。

 

これだけ転職が一般的になった時代でも、

多くの人が「じっとまん」する道を選択して、

結果的に心身に支障をきたしたりしているのです。

「何かに追おわれて廃屋に逃げこもうとする女性」の写真[モデル:さとうゆい]

3 夫婦関係や人間関係でも同じ傾向が見られる

なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学

夫婦関係や人間関係でも、全く同じ傾向が見られます。

 

欧米人は愛情が冷めたら素早く離婚してしまいますが、

日本では我慢することが普通ですから、

離婚というのは、「よほどのこと」として選択肢から外れます。

 

人間関係に悩んでいる人の8割くらいは、

その人間関係から逃げられないと考えていますから、

職場や学校、友人やママ友まで、

多くの人が「我慢」の道を選択しているのです。

 

我慢する」という考え方は、

ある意味では日本人の「とく」と見ることもできますが、

ストレス対策という面で考えると、必ずしも最良の選択とはいえません。

 

日本人が「逃げる」と考えるのは、最後の自殺するだけ……

というのでは、最悪の逃げ方しかできないことになります。

 

逃げる」といっても、必ずしもすぐに会社をめる必要はありません

 

最後にはにげればいいんだ」、「逃げられるんだ」……と思えれば、

すぐに会社を辞めないで、「もう少しだけ様子を見てから決めよう

という気持ちの余裕が生まれます。

 

辞めるという手もある」と覚悟ができれば、

上司に掛け合って異動をお願いするとか、

面と向かって文句を言うことだってできるはずです。

 

少なくとも、現在の環境を変えて、

ストレスを吹き飛ばすための最初の1歩を踏みだす決心ができます。

 

生活面や収入面、家族のことや転職先のことが心配で、

逃げる」という選択ができない人もたくさんいることでしょう。

 

それでも「逃げる」というのは、

あくまでストレス軽減のための「最終手段」とか、

最後の切り札」として、知っておけばいいのです。

4 オザビエルの願い

今日の学びは、

 

適応障害というのは、

職場や学校の環境が自分に合わないとか、

仕事や勉強がプレッシャーになるなどの原因によって、

次のような症状が現れるストレス性の障害

  • 憂鬱な気持ちになる
  • 不安が強くなる
  • 涙もろくなる
  • 過剰に心配する
  • 眠れなくなる

こうした症状が出た場合、

その場から「逃げる」という選択肢があることを

知っておく必要がある。

 

仕事をしていれば、

誰しも、1度はこうした症状が出たことがあると思います。

逃げる」ということを、

ストレス軽減のための「最終手段」とか、最後の切り札」として、

知っておけば、少しは気持ちの余裕が生まれると思います。

 

どうか、毎日、明るく、笑顔で過ごすことができることを願っています。

出典 『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』 和田 秀樹(わだ ひでき) 発売 株式会社インプレス 画像はヤフー検索から

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