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徳川吉宗(とくがわよしむね)のイラスト
享保の改革をわかりやすく解説します。
目次
1 享保の改革(きょうほうのかいかく)[1716〜1745年]
徳川吉宗(とくがわよしむね)が、8代将軍になり、幕府の政治改革を行った(享保の改革)。
目標 幕府の財政の再建(立て直し) 家康の政治を理想に
- 倹約令(けんやくれい)を出して、武士に質素・倹約を命じた。
- 足高(たしだか)の制を定めた= すぐれた人材を登用(とうよう)した。
- 上げ米(あげまい)の制を定めた= 参勤交代で江戸に住む期間を、1年から半年に短縮する代わりに、1万石につき100石の米を幕府に納めさせた。
- 新田開発を進め、年貢を増やす政策をとった。→ 米将軍
- 公事方御定書(くじかたおさだめがき)を定めた= 公正な裁判の基準を示した。
- 目安箱(めやすばこ)を設置した= 民衆の意見を聞いた。
これによって幕府の財政は安定した。
2 都市では 商人が力をつけていく
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株仲間(かぶなかま)[=同業者の組合]が、藩や幕府に営業税を納めるかわりに、独占的な営業を許可され、成長していった。
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幕府は、金貨・銀貨・銅貨を発行した。幕府の許可を得た藩が、藩札(はんさつ)を発行するようになった。
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三都や城下町には、両替商(りょうがえしょう)[= 金・銀・銭の交換を行う商人]がおこり、貨幣の流通をうながした。
3 農村では 商品作物の栽培、それを原料として家内工業が発達
18世紀ごろ 問屋制家内工業[= 問屋が生産者に原料や道具を貸し、製品を生産させて買い取る方法]が発達した。
19世紀には 工場制手工業(マニュファクチュア)[= 問屋などが工場をつくって、道具を集め、人をやとい、分業で製品を生産する方法]が発達した。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 享保の改革(きょうほうのかいかく)- 享保元年からの改革( 1716〜1745年)
〇 徳川吉宗(とくがわよしむね)- 紀伊(和歌山県)藩主から8代将軍になる
〇 上げ米(あげまい)の制- 参勤交代で半年に短縮する代わりに、米を幕府に献上させた
〇 公事方御定書(くじかたおさだめがき)- 公正な裁判の基準を示した
〇 株仲間(かぶなかま)= 同業者の組合 - 室町時代の座(ざ)
〇 工場制手工業(こうじょうせいしゅこうぎょう)= マニュファクチュア
👉大岡 忠相(おおおか ただすけ)は、徳川吉宗の将軍就任とともに1717年〇〇奉行に登用された。〇〇に当てはまる言葉を、次から選びなさい。
A 北町 B 南町 C 長崎 D 山田
☆ふり返り
◇ ①~⑥に当てはまる言葉を答えなさい。
1 (①)の改革[1716〜1745年]
(②)が、8代将軍になり、幕府の政治改革を行った。
- (③)の制を定めた= 参勤交代で江戸に住む期間を、1年から半年に短縮する代わりに、1万石につき100石の米を幕府に納めさせた。
- (④)を定めた= 公正な裁判の基準を示した。
2 都市では 商人が力をつけていく
-
(⑤)[=同業者の組合]が、藩や幕府に営業税を納めるかわりに、独占的な営業を許可され、成長していった。
3 農村では 商品作物の栽培、それを原料として家内工業が発達
19世紀には (⑥)工業(マニュファクチュア)[=問屋などが工場をつくって、道具を集め、人をやとい、分業で製品を生産する方法]が発達した。
💮 答え
① 享保の改革(きょうほうのかいかく)
② 徳川吉宗(とくがわよしむね)
③ 上げ米(あげまい)の制
④ 公事方御定書(くじかたおさだめがき)
⑤ 株仲間(かぶなかま)
⑥ 工場制手工業(こうじょうせいしゅこうぎょう)
👉大岡 忠相(おおおか ただすけ)は、徳川吉宗の将軍就任とともに1717年〇〇奉行に登用された。〇〇に当てはまる言葉を、次から選びなさい。