32 江戸時代の産業  

スポンサーリンク
🌸 10分集中してやれば、確実に実力アップします(できる)。

江戸時代の産業をわかりやすく解説します。

1 三都(さんと)の繁栄

〇 江戸 = 「将軍のおひざもと」、政治の中心として栄えた。18世紀初めの人口は、100万人をこえて世界最大級の大都市となった。人口の半数は、武士とその家族だった。
〇 大阪 = 「天下の台所」、商業都市として栄えた。川沿いには各藩の蔵屋敷(くらやしき)が建ち並び、年貢米などが運びこまれた。
〇 京都 = 朝廷や大きな寺社のあるくからので、学問や文化の中心だった。。西陣織や京焼などすぐれた工芸品が生産された。

2 農業の発達

〇 幕府や各藩は、大規模な新田開発を進めたので、全国の農地面積は、豊臣秀吉のころの約2倍に増えた。
〇 備中ぐわや千歯こき、唐箕(とうみ)など新しい農具が開発された。また、干鰯(ほしか)など肥料の改良、農書の普及も増産につながった。
 千歯こき(干した稲の穂先からもみを取り出すための道具)イラスト
〇 手工業の発達につれ、原料となる麻や綿、藍、紅花などの商品作物の生産もさかんになった。

3 産業の発達

〇 城下町の整備が進むと、木材が大量に必要となり、林業がさかんになった。
〇 漁業では、干したいわしが肥料(干鰯)として加工され、各地に売られた。
〇 九十九里浜(千葉県)のいわし漁、土佐(高知県)のかつお漁、紀伊(和歌山県)のくじら漁、蝦夷地(北海道)では、にしん漁・こんぶ漁なども活気を見せた。瀬戸内海沿岸では、塩田が発達し、塩づくりが行われた。
〇 佐渡金山(新潟県)、石見銀山(島根県)や生野銀山(兵庫県)、足尾銅山(栃木県)や別子銅山(愛媛県)などが開発され、貨幣に用いられた。
〇 ほかにも酒やしょう油、陶磁器、織物、鋳物などの諸産業が発展し、各地の特産物となっていった。

4 交通の発達

〇 幕府は、江戸を中心とする東海道などの五街道(ごかいどう)を整備した。箱根など要地には、関所(せきしょ)を置いた。関所で取り調べたものは入鉄砲に出女
〇 街道には橋や一里塚、宿場(しゅくば)が整備された。宿場には、大名が宿泊する本陣(ほんじん)や庶民が利用する旅籠(はたご)が設けられた。手紙や荷物を運ぶ飛脚(ひきゃく)の制度も発達した。
〇 東北地方や北陸地方の年貢米大阪江戸に運ぶため、東廻り航路西廻り航路などの海上交通も整備された。
〇 大阪江戸の間には、木綿や油、しょう油などを運ぶ菱垣廻船や酒などを運ぶ樽廻船が活躍した。

さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。

◎ 基礎・基本の用語

〇 三都(さんと)= 江戸・大坂・京都  

〇 蔵屋敷(くらやしき)- 年貢米などが運びこまれた

〇 新田開発(しんでんかいはつ)- 年貢増収のため

〇 五街道(ごかいどう)- 東海道、中山道、甲州街道、奥州街道、日光街道 

〇 東廻り航路西廻り航路(ひがしまわり、にしまわりこうろ)- 年貢米を運ぶ航路

👉三都は、それぞれ町のつくりの特徴から、次のように呼ばれていた。に当てはまる漢字を、次からそれぞれ選びなさい。
江戸は八百八   大阪は八百八   京都は八百八    
※ 八百は数の非常に多いことを意味する
 A 寺(てら)    B 橋(はし)    C 町(まち) 

答えは最後に

 ふり返り

◇ に当てはまる言葉を答えなさい。

1 (①)=(江戸・大坂・京都)の繁栄
〇 大阪 = 「天下の台所」、商業都市として栄えた。川沿いには各藩の(②)が建ち並び、年貢米などが運びこまれた。
2 農業の発達
〇 幕府や各藩は、大規模な(③)開発を進めたので、全国の農地面積は、豊臣秀吉のころの約2倍に増えた。
4 交通の発達
〇 幕府は、江戸を中心とする東海道などの(④)を整備した。箱根など要地には、関所(せきしょ)を置いた。
〇 東北地方や北陸地方の年貢米大阪江戸に運ぶため、(⑤)航路西廻り航路などの海上交通も整備された。

💮 答え

 三都(さんと)

 蔵屋敷(くらやしき)  蔵と書いたら、くらっとする !?

 新田開発(しんでんかいはつ)

 五街道(ごかいどう)

 東廻り航路(ひがしまわりこうろ)
👉三都は、それぞれ町のつくりの特徴から、次のように呼ばれていた。に当てはまる漢字を、次からそれぞれ選びなさい。

江戸は八百八   大阪は八百八   京都は八百八

A 寺(てら)    B 橋(はし)    C 町(まち)

答え   江戸は八百八   大阪は八百八   京都は八百八

   (はっぴゃくやちょう)   (はっぴゃくやばし)   (はっぴゃくやでら

江戸時代江戸・大坂・京都は、多くの人口を擁する巨大都市に成長し、三都と呼ばれました。これで基礎学力バッチリです。

タイトルとURLをコピーしました