
目次
1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者
稲盛 和夫(いなもり かずお)さんの著書
『 六つの精進 』から学んだ
すばらしい人生を実現するための
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 円福寺の西片擔雪ご老師のひと言
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私がいてもたってもいられないぐらいに心を痛めたときに、頼ったのが、臨済宗妙心寺派円福寺の西片擔雪(1922年~2006年)ご老師でした。
ご老師のもとを訪れた私は、ご老師のたてた抹茶をいただきながら、
「実はこういうことで悩んでいます」と相談しました。
するとご老師は、
「稲盛さん、そういう苦労するのも生きているからですよ。
死んでしまえば、そんな苦労はしません。
生きていればこそ、苦労するのですから、
それはよいことではありませんか」
と言われます。
確かに生きているから苦労するのですし、
尊敬するご老師にそう言われて、
「そういうものかな」と思いながら、
どこか腑に落ちない顔になっていたのだと思います。
そんな私に対して、続けてご老師はこうおっしゃいました。
「稲盛さん、あなたが過去に、
どのような罪、穢れを積んだのかは知らないが、
積んだ業は災難という姿になって、この現象界に現れます。
ひどい目にあったということは、
あなたが過去につくった罪、穢れ、
つまり業が結果として出てきたということで、
そのときに業は消え去っていくのです」
「それがあなたの命を奪うようなものであれば、
それで一巻の終わりとなるけれども、
稲盛さん、あなたは元気にしていらっしゃるではありませんか。
京セラもまだ立派に隆々と栄えている。
人口膝関節の問題で囂々たる非難を浴び、
あなたは身の置き場がないくらいに悩んでいますが、
その程度のことですんでいます。
そのくらいのことで過去の罪、穢れが消えるのだから、
稲盛さん、赤飯を炊いて、酒盛りをしてお祝いをせないけません」
はじめは、私がこれほど悩み苦しんでいるのに、
なんとひどいことをおっしゃるものだと思いました。
しかし家に帰ったあと、ご老師の言葉に救われる思いがしました。
そのくらいのことで私の罪、穢れ、業が消えるのであれば、
甘んじて世間の非難を受けようと思ったのです。
これは自分の身を清めるために必要な懺悔なのだと
心で受け止めた瞬間から、
身も心も晴れ晴れとしていきました。
3 そのくらいのことで過去の罪、穢れ、業が消える
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災難にあったとき、
それは自分が過去に犯した罪、穢れ、業つまりカルマが、
結果となって出てきたのだと考えるのです。
命までとられるわけではなく、その程度ですんだのであれば、
むしろお祝いをしなければならない。
そういうふうに思い、すっきりとそのことを忘れ、
新しい人生に向かって力強く、希望を燃やして生きていく。
そのことがすばらしい人生を生きていくために必要なのです。
4 オザビエルの願い

今日の学びは、
ご老師の言葉の
苦労するのも、生きているからですよ。
死んでしまえば、そんな苦労はしません。
生きていればこそ、苦労するのですから、
それはよいことではありませんか。
稲盛さんの
私の罪、穢れ、業が消えるのであれば、
甘んじて世間の非難を受ける。
さあ、
いやなことがあっても、すっきりとそのことを忘れ、
新しい人生に向かって力強く、希望を燃やして生きていきましょう。
出典 『 六つの精進 』 稲盛 和夫(いなもり かずお) 発行所 サンマーク出版 画像はヤフー検索から