
目次
1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者
稲盛 和夫(いなもり かずお)さんの著書
『 六つの精進 』から学んだ
すばらしい人生を実現するための
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 ただ謙のみ福を受く
![六つの精進[DVD付き] すばらしい人生を実現するために](https://www.sunmark.co.jp/book_imgs2/978-4-7631-3098-3.jpg)
「六つの精進」の二つ目は「謙虚にして驕らず」です。
謙虚であるということは、人間の人格を形成する資質の中でも、
最も大切なものではないかと思います。
「あの人は立派な人格者だ」ということを我々はよく言いますが、
人間性の中に謙虚さを備えている人を、
我々はそういうふうに表現しているわけです。
これは、成功して驕りたかぶっている人に対してだけ、
謙虚になれと言っているのではありません。
中小零細企業のときから大企業になるまで、
一貫して謙虚でなけれはならないと、私は思っています。
若いころ、
私は中国の古典にある「ただ謙のみ福を受く」という言葉を知り、
謙虚でなければ幸福を受けることはできない、
幸福を得られる人は、みな謙虚でなければならないのだと思い、
まだ京セラが中小零細企業であったころから、
謙虚さを大事にしてきました。
ましてや会社が立派になり、大きくなっていけば、
自然と人はみな傲慢になり、有頂天になっていくものですから、
そういうときにこそ、謙虚さを忘れてはならないと
自分に言い聞かせました。
「謙のみ福を受く」はたいへん大切な言葉です。
ぜひ心に刻んで守っていただきたいと思います。
3 成功する人とは、実は謙虚で控えめな人なのです
![六つの精進[DVD付き] すばらしい人生を実現するために](https://www.sunmark.co.jp/book_imgs2/978-4-7631-3098-3.jpg)
世の中では、他人を押しのけてでも、
という強引な人が成功するように見えますが、
けっしてそうではありません。
成功する人とは、内に燃えるような情熱や闘争心、闘魂を持っていても、
実は謙虚で控えめな人なのです。
謙虚な振る舞い、謙虚な態度は、生きていく上で大変大切な資質です。
しかし、人は往々にして成功したり、地位が上がったりすれば、
謙虚さを忘れ、傲慢になりがちです。
こうしたときにこそ、「謙虚にして驕らず」ということが、
なおのこと大切になるのではないかと思います。
4 オザビエルの願い

今日の学びは、
- 「謙のみ福を受く」
- 成功する人とは、内に燃えるような情熱や闘争心、闘魂を持っていても、実は謙虚で控えめな人。
- 人は往々にして成功したり、地位が上がったりすれば、謙虚さを忘れ、傲慢になりがち。
- こうしたときにこそ、「謙虚にして驕らず」ということが、なおのこと大切になる。
日本のことわざにも、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という有名な言葉があります。
稲の穂は実るほどに穂先が低く下がるものです。
人間も本当に偉くなればなるほど、
謙虚な姿勢で人と接することが大切です。
2019年ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの座右の銘が
「実(みのる)ほど頭(こうべ)を垂れる稲穂(いなほ)かな」
とありました。
こうしたすばらしい先人を見習い、
先人の教えを、仕事に、人生に、生かしていきたいものです。
出典 『 六つの精進 』 稲盛 和夫(いなもり かずお) 発行所 サンマーク出版 画像はヤフー検索から