目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
心理カウンセラー
植西 聰(うえにし あきら)さんの著書
『くらべない』から学んだ
心豊かに幸せに生きる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 老子にまつわる話
古代中国の思想家・老子にまつわる話を紹介しましょう。
あるところに老子のことを快く思わない学者がいました。
その学者が老子の家を訪れ、イヤミったらしくこう言いました。
「あなたはボロい家に住み、食事も質素のようですね。
貧乏暮らしも大変でしょう」
すると、老子は次のように返答したのです。
私はあなたよりも豊かな生活をしていると思います。
家の前には小川が流れていて、川魚がたくさんとれます。
裏の畑からは、たくさんの野菜がとれます。
いずれも新鮮だから、なにを食べてもおいしい。
それに、ここは風通しがいいから、夏は涼しく過ごせます。
冬は薪がたくさんあるから、寒い思いをしないですみます。
これのどこが貧しいと言うのですか。
3 「足るを知る」心で生きる
要するに、
「今の暮らしに満足すれば、いちいち他人と比較しないですむし、
不満を持つことなく、心豊かに生きられる」
ということを、老子はその学者に言おうとしたのです。
こうした生き方を確立するためには、
足りないことよりも、今の恵みを数えてみることが大切になってきます。
言い換えると、「足るを知る」心で生きるようにするのです。
自分がすでに持っている幸せを見つめ直すようにするのです。
そうすれば、忘れかけている恵みが再認識できるようになります。
他人にはない自分ならではの恵みに気づくようになります。
そうした心がけがあれば、人と比較して心を凹ませることなくなるでしょう。
出典 『くらべない - もう凹まない!傷つかない心の習慣』 植西 聰(うえにし あきら) 発行所 永岡書店 画像はYahoo検索から