目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者
稲盛 和夫(いなもり かずお)さんの著書
『 人生を意のままにする力 心。 』から学んだ
人生を生き抜くための
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 心こそが人生をつくる最も大切なファクターである
心こそが人生をつくる最も大切なファクターである、ということを教えてくれた「師」の一人に、中村天風という方がいます。
師とはいっても、実際にお目にかかったことはありません。
おもに書物を読み解きながら、
また生前に親交のあった方々を通して、
いわば私淑しながら、その思想を学び、糧としてきたのです。
中村天風という人は、先に述べたようにインドに渡りヨガを極めた哲学者で、その思想と実践法を日本で広めた第一人者です。
彼は当時大蔵省に勤める父親の家庭に生まれますが、
生まれつき気性が荒く、手に負えないほどの暴れん坊に育ちます。
手に余った父親は、彼を当時の国家主義者の大物であった頭山満のもとに預けます。
「おまえはもっと暴れられる仕事に就くべきだ」
という頭山の勧めもあり、
天風は16歳で陸軍が募集していた軍事探偵となって、
当時日露戦争のまっただ中であった大陸へと渡ります。
そのとき113人いた軍事探偵のうち、
のちに帰還したのはわずか9人だったと言いますから、
どれほど過酷な仕事だったかわかります。
天風はそんなすさまじい環境で大暴れをして、
まったく恐怖心を感じなかったというのですから、
よほど度胸の据わった人間だったのでしょう。
3 心次第で人生は限りなく拓けていく
ところが、そんな青年が30歳前に結核にかかり、
すっかり気弱になってしまう。
当時、結核というのは不治の病でした。
彼はアメリカに渡り、医学部で結核を治すべく勉強しますが、
思いのままにならず、
ヨーロッパに渡り、高名な心理学者や哲学者のもとを訪ねるが、
納得のいく答えは見つからない。
失意の中、帰国の途につきますが、
途中立ち寄ったエジプトのカイロのホテルで、
インドの聖者・カリアッパ師についてインドに渡り、
修行をすることになります。
そこで悟りをひらいた天風は、結核も治癒して、日本に戻ってきます。
帰国後は銀行の頭取をしたり、さまざまな事業で成功を収めますが、
あるとき思うところがあって、
すべての地位を捨てて、道ばたで通りすがりの人に向けて、
辻説法を始めるのです。
心次第で人生は限りなく拓けていく、というのが天風の教えでした。
宇宙はどんな人にでも、すばらしい人生が拓けることを保障している。
だから、いまどんな境遇にあろうとも、心を明るく保ち、
暗い気持ちをもったり、マイナスな言葉を口にすることなく、
すばらしい未来が訪れることを信じることだと言います。
「元来とんでもない暴れん坊だった私が、
いまはこうして皆さんの前で、人生のあり方を説いています。
どんな過去があろうとも、心が変わればどんな人にでも、
すばらしい人生が拓けてきます」
そのように訴える天風の説法を聞こうと、
やがて大勢の人が集まるようになり、
彼の教えを伝えるために「天風会」という組織もできて、
その教えは、より多くの人に広まっていきました。
4 オザビエルの願い
今日の学びは、
心こそが人生をつくる最も大切なファクター(要素)である。
心次第で人生は限りなく拓けていく。
どんな過去があろうとも、心が変わればどんな人にでも、
すばらしい人生が拓けてきます。
さあ、
心を明るく保ち、マイナスな言葉を口にすることなく、
すばらしい未来が訪れることを信じて、
一歩一歩着実に歩んでいきましょう。
出典 『 人生を意のままにする力 心。 』 稲盛 和夫(いなもり かずお) 発行所 サンマーク出版 画像はヤフー検索から