283　夢を念じたら、すぐにかなった

マーフィー博士の本をめくると、

「夢を念じたら、すぐにかなった」

というような実例が数多く記載されています。

そのせいか、私も読者から次のような質問を受けることがあります。

「潜在意識を活用したマーフィー流夢達成術を試みれば、

すぐに望みがかなうと思っていたが、ちっとも効果がない」

「マーフィーの本を読んで、そこに書かれてある想念法を実践したけど、

いっこうに状況が好転しない。どうしてか」

すぐに夢がかなうと思っていたのに、

想念法を実践してもちっとも効果がない……。

状況がいっこうに好転しない……。

では、マーフィー博士の成功法則は効果がないのでしょうか？

結論から言いましょう。

マーフィー博士の成功法則は効果があります。

マーフィー博士の著書の中に、

夢を念じたらすぐにかなったという人が数多く登場するのは事実ですが、

それは紙面の関係上、

夢がかなうまでの詳しいいきさつや経緯を省いているだけで、

本当はマーフィー博士も、次の点を重視しているのです。

「潜在意識に夢を引き渡すためには、

想念の繰り返しが重要になってきます。

それは、あくまでくつろいだ気分のもとで、

時には気長に、楽しく、そして必ず良い回答が得られるという確信のもとでおやりなさい」

要するに、早急に結果を求めようとしないで、

毎日、ポジティブな気持ちで、コツコツと想念を潜在意識にインプットしていくことが重要になってくると指摘しているのです。

自転車に乗り始めたころのことを思い出してください。

初めのうちは、補助輪がないと思うように乗れず、

「あ、また倒れそうになっちゃった」

「クネクネしてまっすぐにこげないなあ」

といったぐあいに

悪戦苦闘したはずです。

しかし、練習を重ねていくにつれ、

次第に上達していったのではないでしょうか。

つまり、想念も自転車の運転と同じように、

反復を肝に銘じればいいのです。

そのかわり、いったん潜在意識があなたの夢を受け入れると、

驚異的な力をもって作動を開始してくれるようになります。

すなわち、夢を達成するために必要なあらゆるものを、

引き寄せてくれるようになります。

たとえば、脱サラ・独立を願っているのであれば、

応援してくれる人が現れたり、

必要な情報やノウハウが入手できたり、

資金までもが提供され、

大いなるチャンスをつかむことができるようになるのです。