26 三権分立のしくみ

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🌸 15分集中して身近な生活の場面について考えてみましょう!

※ 画像 「三権分立」衆議院 から

三権分立のしくみをわかりやすく解説します。

1 三権分立

国の権力を、立法権行政権司法権の三つに分けるしくみを三権分立といいます。

これは、国の権力が一つの機関に集中すると濫用されるおそれがあるため、三つの権力が互いに抑制し、均衡を保つことによって権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障しようとする考え方です。

日本国憲法三権分立をとっています。

国会は、法律をつくったり、変えたり、廃止したりする立法権」を、内閣は、国会が決めた法律や予算に基づいて実際の行政を行う行政権」を、裁判所は、人々の争いごとや犯罪を憲法や法律に基づいて裁く司法権」を担当し、互いに仕事を行っています。

日本の三権分立は、国会内閣総理大臣を指名し国会の信任のもとに内閣が成り立つ仕組み = 議院内閣制となっていますので、国会内閣の結びつきが深いのが特徴です。

2 三権の関係

  1. 国会から内閣に対しては、内閣総理大臣の指名内閣不信任決議を行います。
  2. 内閣から国会に対しては、国会の召集衆議院の解散国会に対する連帯責任があります。 
  3. 国会から裁判所に対しては、裁判官の弾劾裁判弾劾裁判所の設置)を行います。
  4. 裁判所から国会に対しては、法律の違憲審査を行うことができます(違憲立法審査権の行使)。
  5. 内閣から裁判所に対しては、最高裁判所長官の指名その他の裁判官の任命を行います。
  6. 裁判所から内閣に対しては、命令・規則・処分の違憲・違法審査を行うことができます。

3 国民と三権

主権者である国民も、国会内閣裁判所に対して権利の行使を行うことができます。

  • 国会に対しては、代表者(国会議員)を選挙で選出します。
  • 内閣に対しては、マスメディアなどを通じて世論を形成します。
  • 裁判所に対しては、最高裁判所の裁判官がその職責にふさわしい者かどうかを審査します(国民審査)。

さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。

◎ 基礎・基本の用語

〇 三権分立(さんけんぶんりつ)- 国の権力を、立法権行政権司法権の三つに分けるしくみ

〇 弾劾裁判(だんがいさいばん)- 裁判官を辞めさせるかどうかを判断する  

〇 違憲審査(いけんしんさ)- 憲法に違反していないかを審査する  

〇 世論(せろん、よろん)- 世間一般の意見のこと  

〇 国民審査(こくみんしんさ)- その職責にふさわしい者かどうかを国民が審査する

👉最高裁判所長官に、戸倉 三郎(とくら さぶろう)最高裁判事が就任することが決まりました(2022年5月19日読売新聞)。に当てはまる数字次から選びなさい。初代最高裁判所長官は、三淵 忠彦(みぶち ただひこ)氏。任期は、1947年(昭和22年)8月4日~1950年(昭和25年)3月2日。

15  B  20  C  25   D  30

答えは最後に

 ふり返り

 に当てはまる言葉を答えなさい。

 国の権力を、立法権・行政権・司法権の三つに分けるしくみを(①)といいます。

 国会から裁判所に対しては、裁判官の(②)裁判裁判所の設置)を行います。

 裁判所から国会に対しては、法律の(③)審査を行うことができます。

 国民は、内閣に対して、マスメディアなどを通じて(④)を形成します。

 国民は、裁判所に対して、最高裁判所の裁判官がその職責にふさわしい者かどうかを審査します(審査)。

💮 答え

① 三権分立(さんけんぶんりつ)

② 弾劾裁判(だんがいさいばん) 

③ 違憲審査(いけんしんさ

 世論(せろん、よろん)  

 国民審査(こくみんしんさ

👉最高裁判所長官に、戸倉 三郎(とくら さぶろう)最高裁判事が就任することが決まりました(2022年5月19日読売新聞)。に当てはまる数字次から選びなさい。初代最高裁判所長官は、三淵 忠彦(みぶち ただひこ)氏。任期は、1947年(昭和22年)8月4日~1950年(昭和25年)3月2日。

15  B  20  C  25   D  30

答え   20

これで基礎学力バッチリです。

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