目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神科医・医学博士
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「こころの掃除」術』から学んだ
今の自分がやるべきことを考える
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 人と比べるからあれこれ悩む
ある人は、都心のビル街や高級住宅街を歩きながら、
「あ~あ、なんで同じ人間なのにこんなに違うんだろう」
と暗い気持ちになった。
知らず知らずのうちに、自分の住まいや生活と比べていたのであろう。
自分より裕福そうな人を見ればつらくなり、
お金に困っている人を見ると優越感を持てる……
しかし、お金に困っている人を見て安心するというのも、
どこかしっくりこない。
裕福そうな人を見てうらやましがるのも釈然としない。
自分の心がそんなにふわふわとした軽薄なものかと思うと、
不安になるのだ。
人は人と自分を比べるからあれこれ悩むことが増える。
自分がしたいこと、すべきことに懸命になれば、
悩みはぐっと減るのではないか?
そういう考え方をしたほうが、心は平穏でいられそうだ。
長年教員生活をして亡くなったある人は、息子さんに剣道を習わせた。
それは人と競うのではなく、級や段という目安を設けて、
自分の努力によって、ステップアップした成果が明確にわかるものが望ましいと考えたからだ。
順番をつけたがる学校教育の中で、
矛盾と戦いつつ考えたことなのであろうか。
学校教育はともかく、自分の子どもには、
順番をつけない教育を実践したのだろう。
3 まずは60点の合格ラインまで持っていく
人と比べて劣る自分……仮にそうだったとしても、
あまり深刻に考えてはならない。
だれも、そんなことは考えていない。
自分がそう思っているだけなのだから。
人は人で、あなたに劣る……と思っているかもしれない。
お互いに、自分が劣ると思って深刻に悩んでいたら、
バカらしいではないか。
いまの自分が30点なら、まずは60点の合格ラインまで持っていく。
そのためにはいま何をすべきか。
そう考えて邁進するのが「つらさ」を小さくする方法のように思う。
私たち人間は、どうしようもなく「人と比べる動物」である。
人と比べて、自分の客観的な立場を探ろうとしている……
そして「安心」を得ようとしているのだろう。
「人と比べる」のは仕方のないこともあるが、
どうせなら「将来の自分」と比べてみてはいかがか。
10年後はどんな自分でありたいか……その理想の自分と比べて、
今の自分がやるべきことを考えるのがいいのではないか?
4 オザビエルの願い
人は人と違って当たり前。
「人と比べる」のではなく「将来の自分」10年後の理想の自分と比べて
今の自分がやるべきことを考える。
そして、その実現に向けて邁進していく。
自分の努力によって、ステップアップした自分になることを願っています。
出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 新講社 画像はヤフー検索から