目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神科医・医学博士
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「こころの掃除」術』から学んだ
メリハリをつける
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 ようやく生きがいのある老後を見つけた
ある人は、定年で職場を離れることになり、
「スケジュールに振り回される生活は、もうおしまい。
これからは思う存分、勝手気ままな生活を楽しめるぞ」と、
なかば夢見ごこちの心境だった。
朝寝坊をする。ボケーッと半日を過ごす。気が向いたら庭いじりをする、
新聞は時間を気にすることなく、隅から隅まで読む……と、
まあ半年ぐらいは、そういった「だらだらした生活」も楽しい。
ところがだんだん苦痛になってきたという。
「人生に張り合いがなくなってしまった」のだそうだ。
そこで定年退職をしたら、二度と持つまいと決めていた手帳を、
また買った。
そうなると何か予定を書き込みたい。
そこで、趣味を作ったり、ボランティアを始めたり、……で、
またなんだか忙しい生活に舞い戻ってしまったが、
現役時代の仕事に追いまくられる生活と違って、楽しい。
ようやく生きがいのある老後を見つけた、という。
こうなると、しみじみ思うことがある。
どうして現役の働き盛りのときに、こんな「生きがい」を感じられなかったのか、と。
3 働き盛りの人に参考になる話
働き盛りの人には、日曜日や連休の過ごし方として参考になる話ではないだろうか。
平日より1時間ぐらい朝寝坊し、ゆっくり朝食をとり、
天気がよかったらドライブ、雨が降ったら家で読書、
夕方は軽い散歩をしながら、近所のおいしいケーキ屋さんでチーズケーキを食べる……
このくらいの、ゆるい段取りはつけておくほうがよい。
もちろん「急きょ変更」も自由で、
そのほうが「有意義な休日の過ごし方」となる。
なんの段取りもなく、とりとめのない休日を過ごすと、
かえって「休み疲れ」になりやすい。
ある人は「ひとりの時間を持つ」という。
これは、メリハリをつける工夫のひとつだろう。
「休日出勤はしない」「仕事帰りにできる習い事を始める」、
そして「仕事は家に持ち帰らない」というのも、
生活にメリハリをつける工夫だ。
「職場では雑用に追われて集中できないから、自宅に持ち帰って……」
と言う人もいるが、自宅でも、やはり集中できない。
メリハリのない仕事をやって、どっと疲れてしまい、
疲れた体を引きずって、翌日また会社へ行って……では、
ストレスを持ち帰ったようなものだ。
仕事は、会社で終わらせたいものだ。
4 オザビエルの願い
やはり、仕事をうまくやろう、責任を果たそうという思いが、
心の余裕を無くします。
張り合いがありすぎて、毎日、日程の消化に振り回されてしまいます。
しかし、満足できる「有意義な休日の過ごし方」ができるようになると、
もっと仕事が楽しくできる気がします。
出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 新講社 画像はヤフー検索から