目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神科医・医学博士
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「こころの掃除」術』から学んだ
気持ちを静める
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 対処の仕方にはふた通りある
イヤな出来事があったとき、
そのためにイライラムカムカさせられたとき、
人の対処の仕方にはふた通りある。
- じっとがまんして「抑えようとする」タイプ
- 気持ちを「静めようとする」タイプ
後者は「じっとがまん」などしていない。
近くの公園へ散歩しながら深呼吸したり、
誰かとおしゃべりをして気を紛らわしたり、
運動をして汗を流したりして、
ヒートアップする気持ちを静めようとするのだ。
がまんタイプと発散タイプに分類してもいい。
例えば待ち合わせの場所で、人を待っている人を想像してもらいたい。
約束の時間を過ぎているが、待ち人は来ない。
当然イライラもする。
さてあなたは、じっとがまんして、気持ちを抑えようとするタイプだろうか。
それとも、本を読んだり、空を眺めたり、その場所に居合わせる人たちの人間観察でもしながら、気持ちを静めようとするタイプだろうか。
3 人間の美徳が人間を苦しめる
心配なのは、前者のがまんして、気持ちを抑えようとするタイプである。
がまん強く、まじめで、無口で、あまり感情を表に現さない……
こういう人には、うつ病や心身症になる傾向があることは心得てほしい。
また、突然キレてしまうような人も、このタイプに近い、
がまんするだけがまんして、どこかで「蓋がはずれ」て大爆発するというパターンだ。
「気持ちを抑える」ことと「気持ちを静める」ことは、こんなに違う。
まずは「違う」ということを認識してほしい。
そして、イライラムカムカさせられるようなことがあったときは、
どうすれば「気持ちを静められるのか」を考えてほしいのだ。
「がまん強さ」は人間の美徳のひとつであるが、
反面、それも過ぎれば「大ギレ」を誘発するのだから要注意だ。
むしろ「がまん強くない人」のほうが、
すぐに耐えられなくなるから、「小ギレ」でストレス解消、
いつも気持ちをすっきり状態ということになる。
仕事においても日常生活においても、
軽快にすいすいとやっているように見える人は、
おそらく「がまん強くない人」だ。
「人間の美徳」が人間を苦しめるのである。
4 オザビエルの願い
ほとんどの人が、じっとがまんして気持ちを抑えようとすると思います。
しかし、だんだん空を眺めたり、その場所に居合わせる人たちに目をやったりして、気持ちを静めようとします。
どちらにしても、イヤな出来事が起こらないよう、毎日の生活に気をつけていくことが大切です。
出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 新講社 画像はヤフー検索から