目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神科医・医学博士
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「こころの掃除」術』から学んだ
上司の長所を発見する
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 相性の悪い上司に対して
人間的にも職場の評判もよく、
「あの上司のもとで働けて幸せ」
とまで言う同僚もいるが、
「自分とは相性が悪い」……
そういう上司とは、どうつき合えばいいのか。
こういう上司こそ、部下にとっては難問だ。
「相性の悪い上司」に対しては、
とにかく私たちは、悪いところばかりに注目しがちだ。
「あの人は、ケチだ。陰険、気短だ、放蕩者だ、まじめでない。
だから自分はあの人のことが嫌いなんだ」と。
けれども、同じ上司が周りの人から評判がいいのだから、やりにくい。
自分の見方や感じ方が間違っているのか、偏見にとらわれているのか、
自分への疑心暗鬼にとらわれることになろう。
自分の思いには、どれほどの正当性があるのか、と。
こういうケースのほとんどは、思い込みに過ぎない。
もちろん、上司評のひとつふたつは当たっているのである。
たとえば「ケチだ」「陰険だ」だというところは、
客観的に正しいのかもしれないが、
その他の「気短」「放蕩者だ」「まじめでない」……というのは、
おもしろおかしくくっついたオマケであり、
イヤな人の評価というのは、知らず知らず針小棒大になっていくものだ。
3 上司の長所を探す
色眼鏡をかけて相手を見れば、相手も色眼鏡をかけてこちらを見る。
こちらが嫌えば、相手も嫌う。
そうやってツンツンケンケンしているうちに、
どうでもいいことでいい争うようになり、
子どものけんかのようなことが起こるのはよくあることだ。
ここで忘れてはならないのは、両者の立場だ。
上司と部下が意見交換するならいいが、
上司と部下がけんかをすれば、どちらが勝つかは明白ではないか。
「憎い」という感情が先に立ち、ケンカになったのであれば、
部下は、その職場には居づらくもなろう。
そのうちに、何かのきっかけで「こんな会社やめてやる!」
ということになりかねない。
そうならないためにも、
どんなに相性が悪く、感情的に反発してしまう上司でも、
欠点ばかりをあげつらうのではなく、
長所を探してほしいのである。
「そうか、この人には、こんな一面もあったのか」と、
発見するつもりでいれば、相性の悪さはだいぶ和らぐ。
上司と部下の関係を破綻させない……
これもまた、部下の能力と言えそうだ。
4 オザビエルの願い
仕事をしていると、うまく行かない人が必ず出てきます。
特に上司の場合は、パワハラで困ります。
相談できる機関を利用して、解決していきましょう。
同僚の場合は、距離をとって、関係を和らげましょう。
オザビエル(私)も、困った生徒を指導するとき、
必ずその生徒のいいところを、最初思い浮かべていました。
たとえば、「この子は、朝、気持ちのよいあいさつができた」など……。
欠点ばかりを見るのではなく、長所を見るようにすると、
困ったことも、次第によくなっていきます。
出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 新講社 画像はヤフー検索から