目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神科医・医学博士
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「こころの掃除」術』から学んだ
ストレスを和らげる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 別のストレスを与える
ストレス学を創始したハンス・セリエは、
「ストレスは、別のストレスを与えることによって転換される」
という。
これは、精神的なストレスは、肉体的なストレスで解消される
ということに通じ、私たちの日常に当てはめれば、
「仕事で頭ばかり使ったあとは、体を動かすのがよい」
ということになる。
私の日常は、図らずもこれを実践しているかのように思う。
あるときは診察をする、あるときは原稿を書く、
そしてまたあるときは旅行に出かけ、書類を整理し……と、
時間に追われる毎日だが、
こんな生活が、健康維持に役立っているのだろう。
私は、ひとつのことに長時間集中しないように心がけている。
2時間ひとつのことをやったら、次は2時間別の仕事をする、
このほうが能率がいい。
3 不幸を跳ね返すには、行動的になるのが一番
再びハンス・セリエの学説。
「ふたつの違うストレスを、間を置かずに与えた場合、
その動物の抵抗力は高まる。
が、同じストレスを、一定の期間を置いて与えられると、
2度目のストレスに対して過度に過敏になり、病気になりやすい」
つまり、頭脳にストレスを与えた後は、肉体にストレスを与える。
こうしていると抵抗力が高まり、健康になる。
しかし、同じような精神的ダメージが続くと、
人間は、抵抗力を失うのである。
たて続けに大切な人を失ったとき、人はなかなか立ち直れない。
立ち直ろう、という気力を失ってしまうのである。
アメリカの産業精神衛生部会は、
「肉親の死などを体験した社員には、
半年間以内に配置転換や転職を勧めることはやめたほうがいい」
という報告を出している。
あいつぐ精神的なストレスがひきがねになって、
うつ病やノイローゼが発症しやすいからだ。
必死に体を動かしていると、無心になってくる。
それが精神的なストレスを和らげてくれる。
私は母の輝子についていろいろ書いているが、
苦しいとき、悲しいとき、大変なときにこそ母が行動的であったのは、
この学説にも当てはまっていたのだ。
不幸をはね返すには、行動的になるのが一番なのかもしれない。
4 オザビエルの願い
頭脳にストレスを与えた後は、肉体にストレスを与える。
こうしていると抵抗力が高まり、健康になる。
同じような精神的ダメージが続くと、
人間は、抵抗力を失う。
必死に体を動かしていると、無心になってくる。
それが精神的なストレスを和らげる。
不幸をはね返すには、行動的になるのが一番。
「すぐ動く」習慣をつくり、あらゆる困難をはね返しましょう。
出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 新講社 画像はヤフー検索から