243 「忘れる能力」を高めていく方法

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ノートと鉛筆やカップ木製テーブルの上 - 日記 ストックフォトと画像

1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、

精神科医・医学博士

斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書

「こころの掃除」術』から学んだ

「幸福な人生だったな」と思えるようになる

パワーフレーズ」をお届けします。

2 忘れる能力がありがたい 

「こころの掃除」術

毎日、日記をつけている主婦が、あるとき亭主と大ゲンカをし、

あまりの腹立ちように、

このことだけは、書いておかなくても一生忘れない

と思い、日記に書かなかった。

ところが数年後、ふとそのケンカのことを思い出したが、

いったい何が原因であのような大ゲンカになったのか、

さっぱり思い出せなかったという。

 

その程度の原因だったという考えもあるだろう。

また、イヤなケンカを思い出したくないために、

記憶を隠蔽いんぺいしてしまったのかもしれない。

どちらにせよ、人間は忘れる動物である。

これは、実に便利な能力だ。

 

学生の頃には、試験前に「なぜ人間は忘れる動物なのか」

と嘆いたこともあるだろうが、

今となってみれば、忘れる能力がありがたい

イヤなことがあっても、翌日には忘れられる。

腹立たしいことがあっても、いつまでも覚えているものではない。

年をとると、だんだん物忘れにも拍車がかかってくるが、

これがまた素晴らしいメカニズムである。

 

年をとると、昔のイヤなことはみんな忘れてしまい、

まあ、なんだかんだと言っても、幸福な人生だったな

と思えるようになる。

うまくできているではないか。

 

家の掃除をするとき、自分の好きな物は残して、要らない物は捨てる。

記憶も、好きなものを残して、気にいらないものは、

どんどん捨てていけばいいのだ。

あらゆる物をとっておいたら、部屋がゴミ箱になってしまう。

 

捨て上手な人の家は、きれいに整頓され、住む人も心地よい。

記憶も捨て上手になれば、快適に過ごせる。

「グラスから溢れ出す水」の写真

3 どんどん新しいものを取り入れる

「こころの掃除」術

「私は記憶力がすばらしくよくて、なかなかイヤなことが忘れられない」

と言う人は、新しい体験をどんどん積んでいこう。

新しいことがないと、

古い記憶を引っ張り出してきては、反芻はんすうすることになる。

イヤな思い出を反芻していても、不愉快なだけだ。

新しいことを仕入れると、

それに伴って古い記憶が奥にしまわれ、薄れていく。

 

コップに古い水がよどんでいるときも、新しい水をどんどん入れれば、

古い水はあふれて、新しい水と入れ替わっていく。

いくら忘れようとがんばってもうまくいかないときは、

どんどん新しいものを取り入れるのが効果的だ

4 オザビエルの願い

オザビエル(私)も、なかなかイヤなことが忘れられない。

新しい体験をどんどん積んでいき、イヤな思い出を忘れていきたい

そして「まあ、なんだかんだと言っても、幸福な人生だったな

言って、順番通りに、静かに両親のもとへ行きたい。

出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所   新講社 画像はヤフー検索から

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