241 自分が置かれた環境に慣れる

スポンサーリンク

北アルプス

1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、

精神科医・医学博士

斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書

「こころの掃除」術』から学んだ

心を軽くする

パワーフレーズ」をお届けします。

2 高度馴化 

「こころの掃除」術

登山に「高度じゅん」という言葉があるそうだ。

特に高い山では、平地に比べて、空気がかなり薄い。

その頂上まで、いくら体力があっても一気に登ってゆこうとすれば、

たちまち高山病にやられてしまう。

だから少しずつ高度を上げていって、環境に体をらしながら、

登っていくのだ

 

社会に出て私たちが何かを「やり遂げる」ときに大切なのも、

この「身の周りの社会環境に気持ちを慣らす」ということのように思う。

 

学校を卒業して就職したとき、

この「環境に気持ちを慣らす」ことができないまま、仕事に没頭すると、

取り返しのつかない失敗をすることがある。

その失敗がトラウマになって、

そのまま何年間も「立ち直れない」ケースも少なくない。

この何年間かは「心のストレス」が重く、

何であんな失敗をしたのか」と自分を責める。

 

私がここで言いたいことは、「社会馴化」ができていないと、

ひとつの失敗を長く引きずる、ということだ。

これを避けるために大切なのが、

就職したてのときは、まず職場の「しくみ」を観察し、

少しずつ「気持ちを慣らす」ことのように思う。

これだけで失敗は少なくなり、もし失敗したとしても、

次は大丈夫」と思えるだろう。

この「次は大丈夫」という感触を得ることが、

慣れてきた」という、ひとつの基準になる。

Young tourist atop of mountain

3 自分が置かれた環境に慣れる 

「こころの掃除」術

最近の若い人は、よく「じゃくになった」と言われる。

こんなことぐらいで、こんなにヘナヘナになるなんて

と首をかしげたくなる若者も確かにいる。

 

けれども、この「ひ弱」の意味は「精神的に弱くなった」というよりも、

単に「せつすること、失敗することに慣れていない」だけのことではないだろうか。

慣れていないから、ちょっとした挫折に出合うと、

どうしていいのか見当がつかなくなり、絶望感にとらわれて、

自分を責めるといったほうに向かいがちだ。

 

まずは「自分が置かれた環境に慣れる」ことを心がけてほしい。

職場の習慣や仕事の手順、空気を察する力も必要だろうが、

そういう環境の中にいる自分を自覚してこそ、

自分を見失わないで、いられると思うのだ。

最初から張り切ることはない。

少しずつ慣れる」のがいい。

失敗しても「次は大丈夫」と思えれば、もう失敗も怖くないだろう。

それが「心を軽くする」方法だ。

4 オザビエルの願い

自分が置かれた環境に慣れる。

少しずつ慣れる、失敗しても「次は大丈夫」と思う。

最初から張り切って「うまくやろう」と思うよりは、

少しずつ慣れていこう、という気持ちでやっていくのがいいようです。

 

高度馴化」「社会馴化」は、人の心を軽くする、いい方法です。

どうか、希望した職業が「天職」になるよう、

少しずつ、前進してください。

出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所   新講社 画像はヤフー検索から

タイトルとURLをコピーしました