24 裁判のしくみ

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🌸 15分集中して身近な生活の場面について考えてみましょう!

※ 画像 刑事事件の登場人物」裁判所 から

裁判のしくみをわかりやすく解説します。

1 民事裁判

民事裁判は、個人の間の法的な紛争,主として財産権に関する紛争の解決を求める裁判です。

例えば,貸金かしきん返還へんかん動産どうさん明渡あけわたし,人身損害に対する損害賠償を求める訴えなどです。

  • 原告げんこくうったえを起こした側
  • こく…訴えを起こされた側

⇒ 裁判官が,法廷で,双方の言い分をいたり,証拠を調べたりして,最終的に判決によって紛争の解決を図ります。

→ かいは、争いの当事者がお互いにじょうし合って、その争いを終結させる合意をすることです。

民事裁判のうち、地方公共団体が行ったこうに不服がある場合など,ぎょうせいに関連して生じた争いを解決するための裁判を、行政裁判といいます。

2 刑事裁判

刑事裁判は、窃盗せっとうなどの犯罪の犯人だと疑われている人の有罪・無罪や有罪の場合の刑罰を決める裁判です。

※ 画像 検察庁と刑事手続の流れ」法務省

刑事裁判では,

  1. 検察官けんさつかん起訴きそした人(告人こくにん)について,裁判でその人が有罪かどうか,有罪なら,どのくらいの刑にするべきかということを判断します。
  2. 検察官が起訴をすると,裁判で,裁判官(と裁判員)が,検察官の主張が正しいかを判断します。起訴(ある人を裁判にかける手続)をする権限は,検察官にあります。
  3. 裁判所は,検察官弁護人の主張を聞いたうえで,法律と証拠に基づいて事実を認定し,有罪・無罪,刑の重さを決めます。弁護人は,被告人に認められる権利を守ります。 

3 裁判と人権尊重

裁判所は、公平な裁判を通じて、憲法で保障されている私たちの権利自由を守る、大切な役割を担っています。

  • 憲法第32条【裁判を受ける権利】
  • 憲法第33条【現行犯げんこうはん以外、たいにはれいじょうが必要】
  • 憲法第34条【理由なくよくりゅう拘禁こうきんされない】
  • 憲法第35条【住居の不可ふかしん
  • 憲法第36条【拷問ごうもんおよびざんぎゃくな刑罰の禁止】
  • 憲法第37条【迅速じんそくな公開裁判を受ける権利】
  • 憲法第37条【しょうにんを求める権利】
  • 憲法第37条【弁護人を依頼する権利】
  • 憲法第38条【供述きょうじゅつきょうようもくけん)】
  • 憲法第38条【はくだけでは有罪とされない】
  • 憲法第39条【実行の時に適法であった行為の処罰の禁止】
  • 憲法第40条【刑事しょうを請求する権利】

〇 罪刑法定主義 憲法31条「何人なんびとも,法律の定める手続によらなければ,その生命しくは自由をうば(わ)れ,またはその他の刑罰けいばつを科せられない」

〇 適正手続の保障 国家が個人に対し刑罰などの処分を与えるに際しては法律に基づいて適正な手続を保障しなければならない

〇 推定無罪の原則(無罪の推定) 刑事裁判で有罪判決を受けるまでは、被疑者や被告人を無罪として扱わなければならないという原則

⇒ 疑わしきは罰せず(疑わしきは被告人の利益に)

さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。

◎ 基礎・基本の用語

〇 民事裁判(みんじさいばん)- 個人の間の法的な紛争,主として財産権に関する紛争の解決を求める裁判

〇 原告・被告(げんこく・ひこく)- 訴えを起こした側・訴えを起こされた側

〇 刑事裁判(けいじさいばん)- 窃盗せっとうなどの犯罪の犯人だと疑われている人の有罪・無罪や有罪の場合の刑罰を決める裁判  

〇 検察官・被告人(けんさつかん・ひこくにん)- 検察官起訴きそした人(告人)  

〇 弁護人(べんごにん)- 刑事手続において被疑者または被告人の権利を守る役割を果たす

👉家庭裁判所は,全国にか所あり,203か所の支部と,77か所の家庭裁判所出張所が,それぞれ設けられています。に当てはまる数字次から選びなさい。※ 下級裁判所(裁判所)から作成

か所  B  16か所  C  50か所   D  100か所

答えは最後に

 ふり返り

 に当てはまる言葉を答えなさい。

 (①)裁判は、個人の間の法的な紛争,主として財産権に関する紛争の解決を求める裁判です。

 (①)裁判で、えを起こした側を(②)訴えを起こされた側を被告といいます。

 (③)裁判は、窃盗などの犯罪の犯人だと疑われている人の有罪・無罪や有罪の場合の刑罰を決める裁判です。

 検察官起訴きそした人()について,裁判でその人が有罪かどうか,有罪なら,どのくらいの刑にするべきかということを判断します。

 は,に認められる権利を守ります。 

💮 答え

① 民事裁判(みんじさいばん

② 原告(げんこく) 

③ 刑事裁判(けいじさいばん

 被告人(ひこくにん)  

 弁護(べんごにん

👉家庭裁判所は,全国にか所あり,203か所の支部と,77か所の家庭裁判所出張所が,それぞれ設けられています。に当てはまる数字次から選びなさい。※ 下級裁判所(裁判所)から作成

か所  B  16か所  C  50か所   D  100か所

答え   50か所

これで基礎学力バッチリです。

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