目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神神経科・斎藤病院名誉院長
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「もう疲れた」と思ったときに読む本』から学んだ
ストレスを味方につける
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 劣等感もまたある程度必要だ
「ストレスがたまらないようにしなくては」とか
「ストレスがたまっているからなんとかしよう」とか、
ストレスを目の敵にする風潮があるが、
必ずしもストレスがよくないと断言できない。
なぜかと言うと、人間は適度なストレスがないとダメになるからである。
もちろんそれが過度になると、病気を引き起こすことになるが、
ほどほどなストレスは、人生には必要なのだ。
たとえば失恋したとき、
「よし、あんな人見返してやる」と決心することは、
ストレスを味方につけたことになる。
ストレスだけでなく、劣等感もまたある程度必要だ。
人間は最初から満点でないほうがいい。
はじめからでき過ぎていると、あまり努力しなくても、
スムーズに人生が送れると錯覚する。
挫折を知らずに生きてきた人は、そうでない人に比べて衝撃に弱く、
パニックに陥ったり、2度と立ち直れなかったりする。
古今東西の成功者たちの多くは、自らの劣等感をバネにして、
のし上がってきている。
たとえばナポレオンは、ヨーロッパ人としてはかなりの小男であったが、
それを踏み台にして自分の欠点を埋めようと努力した。
その結果、兵法に科学的技術を導入し、
ついにはヨーロッパに君臨する大男になった。
自分の内面を見つめざるを得ない職業の作家には、
ことに劣等感を逆に自分の文学の肥やしにし、
傑作を書き上げた人も多い。
3 適度なストレスがなければ、人類は滅びる
ストレス学説を打ち立てたセリエという学者自身、
適度なストレスがなければ、人類は滅びると言っている。
仕事を辞めると同時に、急に家にこもりがちになり、
性格も変わってしまう人がいるが、
それは急にストレスも刺激もない暮らしをするようになったからである。
ある期間消耗した心と体をストレスから解放してあげることは必要だが、
ストレスの効用も、案外あるのである。
日本でたくさんのノーベル賞受賞者を生み、
冬は寒く、夏は暑い土地に京都がある。
その厳しい気候が成功者を生み出したと言っても過言ではない。
「ストレス」は古いフランス語で努力とか奮闘という意味があるそうだ。
現代は、ストレス要因があまりにも多いので、
ストレスをゼロにすることは難しい。
そのため、ストレスを少しでも和らげたり、
味方につけるといった知恵を身につけることが大切だと思う。
4 オザビエルの願い
人間は適度なストレスがないとダメになる。
ほどほどなストレスは、人生には必要。
オザビエル(私)も、仕事のをストレスから解放された途端、
気持ちの張りがなくなったのか、一気に老化が進んだ。
適度なストレスがある状態に戻し、パワーを回復していきたい。
出典 『「もう疲れた」と思ったときに読む本』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 実業之日本社 画像はヤフー検索から