目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神神経科・斎藤病院名誉院長
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「もう疲れた」と思ったときに読む本』から学んだ
気分転換し、新鮮な気力を注入する
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 うつ病のサイン
働く人に多いと言われている軽いうつ病のサインを整理してみた。
- 頭が重苦しい
- 食欲不振になる
- 不眠に悩まされる。深夜突然目が覚めて、その後全然眠れなくなる。
- 朝、なかなか起きることができなくなる
- 夕方から夜にかけて、だんだん元気になるといういわゆる夜型人間となる
- 夫婦間で愛し合うことに興味がなくなる
- わけもなく疲れる
- 激しい運動をしたわけでもないのに、心臓がドキドキする
- 自信がなくなる。また自信を失う
- 人と接することがいやになり、人を避けるようになる
- 社会の動きを知ろうとしなくなる。新聞やテレビを見ない
- 気分が落ち込みやすい
- 決断力、判断力が乏しくなる
- 物事を気楽にできない
この項目が、即、うつに結びつくわけではないが、
ひとつでも思い当たる部分があれば、
自分の状況、原因をじっくり考えてみてほしい。
うつ病は、時代の移り変わりと比例して、
その症状も少しずつ変化しているようだ。
さらに発病年齢がかつては30、40代くらいだったのが、
今は50代以上の人も急増している。
仕事を持っている人に多く見られるものに、「過剰適応」がある。
何とか会社に合わせようと努力しすぎて、
会社中心人間になってしまうというタイプだ。
つまり、知らず知らずのうちに会社や仕事だけが
自分の生きがいになってしまっているのだ。
もし、思い当たる節があれば、仕事はほどほどにして、
趣味も楽しむバランスのとれた生活を心がけてほしい。
3 一日一度頭の中を空っぽにする
軽度でも心の病を抱える人が増えてきている背景には、
私は現代の欲望社会が大きな要因としてあるのではないかと考えている。
情報化社会で、意識して耳をふさがない限り、
様々な面白そうなこと、また成功者のストーリーなどが耳に入ってくる。
物質的には満たされているにもかかわらず、
心は何か「もっともっと」と求めるが、
もちろん、その肥大した欲望にすべてこたえられるわけはない。
そんな病的状態に陥らないためには、
一日一時間でもいいから頭の中を空っぽにすることをおすすめする。
私はどんなに疲れていても深夜であっても、
寝る前に必ず好きな飛行機の本を読む。
趣味の本に夢中になると、
眠りに入るとき何も考えずに自然に心地よい眠りにつける。
どうしても寝つけないときは自ら操縦桿を握り、
ビル街を飛び回っている自分を想像する。
私の父は、1924年に病院が全焼したとき、
院長であった紀一に代わって全国を金策のために駆け回った。
院長に就任してからも、
過労や苦悩で連夜睡眠薬の助けを借りていた時期もあった。
それでも父は真のうつにはならなかった。
当時の父の日記には、「物モ書ケズ」とあるが、
実際には旺盛な文学活動や執筆活動を行っているから、
この書くという行為が父のうつへの傾斜を食い止めたと思うのだ。
4 オザビエルの願い
誰しも一度は心の病になる、またはなりかけることがあると思います。
オザビエル(私)も、職場が変わったときに、
一度なりかけたことがあります。
幸い、他の責任のある仕事を順番にこなしているうちに、
徐々に解消していきました。
どうか、好きなことをやったり、他のことに没頭したりして、
心の病を乗り越えてください。
斎藤 茂太さんは、毎日持続できる程度の運動を、1日15分程度、
ほどほどに体を動かすのもいい、と記されています。
出典 『「もう疲れた」と思ったときに読む本』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 実業之日本社 画像はヤフー検索から