首里城(しゅりじょう)のイラスト
室町幕府と東アジアとの交流をわかりやすく解説します。
目次
1 中国(ちゅうごく)では
1368年 漢(かん)民族が明(みん)を建国し、元を北へ追いやった。
同じころ、倭寇(わこう)が、集団で船をおそい、大陸沿岸を荒らしまわった。(倭寇の中には、日本人だけでなく朝鮮や中国の人もいた)
幕府は、明の求めに応じ、倭寇の取りしまりに当たる一方、明との貿易を願い出た。
1404年 朝貢の形で日明貿易(勘合貿易)を始めた。= 正式な貿易船に、明からあたえられた勘合(かんごう)という証明書を持たせた。→ 倭寇と正式の貿易船を区別するため
日本は、刀・銅・硫黄などを輸出し、銅銭・生糸・絹織物・書画・陶磁器などを輸入した。
その利益は幕府の財政をうるおしたが、やがて貿易の実権は西日本の守護大名の大内氏に移った。
2 朝鮮(ちょうせん)では
1392年 李成桂(りせいけい)が高麗をたおし、朝鮮国(ちょうせんこく)を建国した。
朝鮮は、日本に倭寇の取り締まりを求める一方で、日本とも国交を結び、民間の貿易も行った。
日本は、綿織物や仏教の経典などを輸入し、銅や硫黄などを輸出した。
3 琉球(りゅうきゅう)では
1429年 尚(しょう)氏は、首里を都とする琉球王国(りゅうきゅうおうこく)を建てた。 ※ 首里城(しゅりじょう)は琉球王国の中心となる城(沖縄県)
琉球王国は、東アジアや東南アジアの国々と産物のやりとりする中継貿易で栄えた。
4 蝦夷地(えぞち)では
古くからアイヌの人々が暮らしていた。彼らは、狩りや漁、本州や中国、北方の島々との交易を行っていた。(北海道)
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 明(みん)
〇 倭寇(わこう)
〇 勘合(かんごう)→ 勘合貿易
〇 朝鮮国(ちょうせんこく)
〇 琉球王国(りゅうきゅうおうこく)
〇 アイヌの人々
A 1000円札 B 2000円札 C 5000円札 D 10000円札
☆ ふり返り
◇ ①~⑥に当てはまる言葉を答えなさい。
1429年 尚(しょう)氏は、首里を都とする(⑤)王国を建てた。- 首里城(しゅりじょう)は⑤王国の中心となる城(沖縄県)
古くから(⑥)の人々が暮らしていた。彼らは、狩りや漁、本州や中国、北方の島々との交易を行っていた。(北海道)
💮 答え
① 明(みん)
② 倭寇(わこう)
③ 勘合(かんごう)
④ 朝鮮国(ちょうせんこく)
⑤ 琉球王国(りゅうきゅうおうこく)
⑥ アイヌの人々
2026年に首里城再建予定です。これで基礎学力バッチリです。