画像 総務省 選挙の種類 から
選挙のしくみをわかりやすく解説します。
目次
1 民主政治と選挙
かつては、財産(納税額)や性別で選挙権の制限がありました(制限選挙)。
今日では、一定の年齢に達したすべての国民に選挙権と被選挙権が認められています(普通選挙)。
選挙の公正のために、次のことを原則にしています。
- 秘密投票 = 無記名で投票を行う
- 平等選挙 = 一人が一票を持つ
- 直接選挙 = 国民が議員を直接選ぶ
2 選挙制度
選挙区・選挙運動・投票など、選挙の方法については、公職選挙法に定められています。
選挙区には
小選挙区制 = 各選挙区から1人を選ぶ
大選挙区制 = 1つの選挙区から2人以上を選ぶ
比例代表制 = 政党に投票し、各政党の得票率に応じて議席を配分する
日本の衆議院議員選挙は、小選挙区比例代表並立制で行われます。
- 小選挙区制 定数 289
- 比例代表制 定数 176 全国を11ブロックに分けて実施
参議院議員選挙は、都道府県を単位とした選挙区制と、全国を1つの単位とした比例代表制:に分けて行われます。
- 都道府県を単位とする選挙区制 定数 148
- 全国を1つの単位とした比例代表制 定数 100
※ 参議院議員選挙は、3年ごとに半数が改選されます。
3 選挙制度の問題点
一つは、各選挙区における議員1人当たりの有権者数が異なる、1票の格差があることです。
→ 最高裁判所から違憲判決が出され、1票の格差を小さくする改革が行われています。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 普通選挙(ふつうせんきょ)- 一定の年齢に達したすべての国民に選挙権と被選挙権が認められている
〇 小選挙区制(しょうせんきょくせい)- 各選挙区から1人を選ぶ
〇 大選挙区制(だいせんきょくせい)- 1つの選挙区から2人以上を選ぶ
〇 比例代表制(ひれいだいひょうせい)- 政党に投票し、各政党の得票率に応じて議席を配分する
〇 1票の格差(いっぴょうのかくさ)- 各選挙区における議員1人当たりの有権者数が異なること
A 15歳 B 18歳 C 20歳 D 22歳
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 (①)とは、一定の年齢に達したすべての国民に選挙権と被選挙権が認められていることです。
2 (②)とは、各選挙区から1人を選ぶことです。
3 (③)とは、1つの選挙区から2人以上を選ぶことです。
4 (④)とは、政党に投票し、各政党の得票率に応じて議席を配分することです。
5 (⑤)とは、各選挙区における議員1人当たりの有権者数が異なることことです。
💮 答え
① 普通選挙(ふつうせんきょ)
② 小選挙区制(しょうせんきょくせい)
③ 大選挙区制(だいせんきょくせい)
④ 比例代表制(ひれいだいひょうせい)
⑤ 1票の格差(いっぴょうのかくさ)
A 15歳 B 18歳 C 20歳 D 22歳
答え B 18歳 ※ 総務省 選挙権 から作成
これで基礎学力バッチリです。