12 欲しがらない生き方

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今日は、オザビエル(私)が、

「人間経営塾」を全国10カ所で主宰

岬 龍一郞(みさき りゅういちろう)さんの著書

欲しがらない生き方 - 高等遊民のすすめ』から

実践していきたい

幸齢者mind」をお届けします。

1 高等遊民の老後の楽しみ方 (^_^)

夏目漱石高等遊民(こうとうゆうみん)の生みの親

 

明治後期に、高等教育を受けても、

適当な働き場所がなく、失職困窮している人の

社会問題として

高等遊民があった。(中略)

糊口(ここう)のために奔走することなく

もっぱら自己の知性教養を高めることができる境遇にいる人。

精神的貴族。

※ 糊口 = ほそぼそと暮らしを立てること

                『夏目漱石必携』より




高等遊民の老後の楽しみ方

 

🌼 自分の時間を取り戻せる場所を持て

 

🌼 「隠れ家」は心をリフレッシュする癒しの場

 

🌼 趣味は人生の幅を広くする

 

🌼 映画鑑賞は最高の暇つぶし

 

🌼 知的好奇心は楽しみの培養土

 

🌼 感動する心は一生の宝

 

🌼 人生はこれからだ

 

🌼 「青年よ、人生とはこんなものさ」

 

🌼 精神の快楽は無限大

 

🌼 私の半隠遁(いんとん)生活

 ※ 隠遁 = 世俗を離れて生活すること

 

🌼 読書と散歩と思索の日々

 

🌼 「隠れ家」での優雅な生活

 

🌼 有名人の墓巡り

 

🌼 本当に豊かな欲しがらない生活

 

🌼 〝素晴らしき哉、人生〟

 

🌼 高等遊民は「お金持ち」より「時間持ち」をめざす

 

 高等遊民になるための二十ヶ条

 

  高等遊民は、

  1. お金持ちより時間持ち、物持ちより心持ちをめざす。
  2. 世俗の欲望を半分捨てる。
  3. いつも〝ほどほど〟をめざす。
  4. お金がなくても、いつも楽しい。
  5. 行列してまでも、モノを望まない。
  6. ブランド品は持っていないが、電子辞書を持っている。
  7. スケジュール帳など持たない。
  8. 義理と人情に弱い。
  9. どのような人とも対等に付き合う。
  10. 人から与えられることより、与えることを望む。
  11. いつも笑顔で、グチや不満を言わない。
  12. 人にたかって飲食などしない。
  13. ボロは着てても心は錦。
  14. 正義を愛し、ウソは洒落でしかつかない。
  15. 形式よりも、中身を大事にする。
  16. 儒教思想より、老荘思想(あるがままに生きろ)に親しむ。
  17. 信条として、新渡戸稲造のクリスチャン武士道を愛する。
  18. 司馬遼太郎と山田風太郎を併読する。
  19. 何よりも知的好奇心を愛する。
  20. 誰からも束縛されない自由人である。

2 好いた事をして暮らすべし

高等遊民の生き方を整理しておくと

 

その目的

個人的な快楽と美学を

求めるものであり、

 

その思想

儒教思想を根底に置くものの

世俗を超越した老荘思想を主流とし、

 

その生活信条

足ることを知った分相応の生き方

 

すなわち平たく言うなら

自分に忠実に

好きなこと」をして

暮らすということである。

 

人生の愉(たの)しみとは

 

白居易 知足安分の生活信条で生き抜く

(はくきょい)-「足るを知り、分に安んじること」

橘曙覧  -無為自然の境地に達して過ごす

(たちばなのあけみ)-「作為がなく、自然のままであること」

 

 

森の生活』(ヘンリー・D・ソロー)では

 

生活のレベルが少し下がっても、

 

心の豊かさがもう一段だけ向上すれば、

 

失うものは何もない。

 

余分な富を持つと、余分な物しか購入しない。

 

魂が必要としているものを購入するのに

 

金銭など必要ないのである。

🌼 幸せの度合いを人と比べないこと

  幸福の本質とは

 「いつも心が安らかで穏やかな笑いのある生活

 

🌼 が説く「唯我独尊」とは

 私は私、人はひとなり

  互いに認め合う共存自尊の精神である。

 

🌼 詩的に生きることは、詩を作ることより難しい。(西洋のことわざ)

 

🌼 クリントン大統領が称えた曙覧の歌

  たのしみは 朝おきいでて 昨日まで

  無かりし 花の咲ける 見る時

 (私の楽しみは、朝起きた時に 昨日までは

  見ることがなかった 花が咲いているのを 見る時である

 

🌼 身は貧窮のなかにあっても、心は黄金のように

 

🌼 何気ない日常の愉しみが、本当の幸福

 

🌼 誇りを持って生きるには、自信と意志力が必要

 自信と意志力は、すべてを切り開く根源である(ニーチェ)

3 今日の金言  岬龍一郞(みさき りゅういちろう)

イギリスのことわざ

20歳のとき、ハンサムであれば

30歳のとき、力があれば

40歳のとき、財があれば

50歳のとき、若さがあれば

人生はもっと楽しかっただろう

しかし、60歳を過ぎた今は、

それらは、何の関係もなくなった。

高等遊民とは、

高等教育を受けていながら、

世俗的な労苦を嫌い、

定職につかないで

自由気ままに暮らしている人。

 

実際に明治後半から昭和初期にかけて

社会問題化したようです。

 

経済的に不自由が無いため、

労働に従事することなく、

読書などをして過ごしていた。

 

身は貧窮のなかにあっても、

心は黄金のように。

 

幸齢者に仲間入りして、

自分に忠実に

好きなこと」をして

暮らしていきたいですね。

出典 『欲しがらない生き方 - 高等遊民のすすめ』 岬  龍一郞(みさき りゅういちろう) 出版社 角川書店 画像はヤフー検索から

 

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