🌸 10分集中してやれば、確実に実力がアップします(できる!)。
お月見のイラスト
「この世をばわが世とぞ思ふ望月の 欠けたることも無しと思へば」
藤原道長(ふじわらみちなが)の栄華(満月)を詠んだ有名な和歌
摂関政治をわかりやすく解説します。
目次
1 藤原氏と摂関政治
平安時代には、藤原氏が勢力をのばした。
〇 娘を天皇のきさきにして、その子を次の天皇に立てる。
〇 ほかの貴族たちを退ける。
幼い天皇のかわりに政治を行う= 摂政(せっしょう)
成長した天皇を補佐する = 関白(かんぱく)
という職について政治の実権をにぎるようになった。
このように、摂政や関白が中心となった政治を、摂関政治(せっかんせいじ)という。
〇 役職の多くを藤原氏が独占した。
〇 その地位に応じて多くの給料をあたえられた。
摂関政治は、11世紀前半の藤原道長(ふじわらのみちなが)と、その子の頼通(よりみち)のころ最も栄えた。
2 新しい税
班田収授法が行われなくなると、地方では多くの田を集めて、豊かになり、郡司に逆らう人々も現れた。
朝廷(ちょうてい)(= 天皇と貴族からなる中央政権のこと)は、租調庸の税や労役のかわりに、実際に耕している田の面積に応じて米を納めさせることにした。
こうして、人々を戸籍に登録して税を課すという律令国家の仕組みがくずれ、耕している土地に税を課す仕組みに変わった。
朝廷はまた、地方政治を立て直すために国司の権限を強め、税の取り立て方などを、ほとんど国司に任せるようになった。
こうした政策により、朝廷にとって必要な最低限の収入が確保され、貴族への給料もここからまかなわれるようになった。
一方で、取り立てた税のうち、一部を朝廷に納め、残りは自らの収入にする国司や、任命された国に代理人を送って、収入を得るだけの国司が多くなった。
地方の政治は、次第に乱れていった。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 摂政(せっしょう)
〇 関白(かんぱく)
〇 摂関政治(せっかんせいじ)
〇 藤原道長(ふじわらのみちなが)藤原氏の祖は中臣鎌足
〇 藤原頼通(ふじわらのよりみち)
👉日本人のおなまえっ!第1位は藤原氏の名乗った佐藤さん
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 藤原氏と摂関政治
平安時代には、藤原氏が勢力をのばした。
幼い天皇のかわりに政治を行う= (①)
成長した天皇を補佐する = (②)
という職について政治の実権をにぎるようになった。
このように、摂政や関白が中心となった政治を、(③)政治という。
(③)政治は、11世紀前半の(④)と、その子の(⑤)のころ最も栄えた。
💮 答え
① 摂政(せっしょう)
② 関白(かんぱく)
③ 摂関政治(せっかんせいじ)
④ 藤原道長(ふじわらのみちなが)
⑤ 藤原頼通(ふじわらのよりみち)
藤原氏は、摂関政治で栄華を極めました。これで基礎学力バッチリです。