目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
生きる道標を示していただいた
「詩に生き、詩に死す」と、
97歳で亡くなる最晩年まで、
一日も休むことなく
詩業に命を燃やし続けた詩人
坂村 真民(さかむら しんみん)さんの著書
『坂村真民一日一言』から
「パワーポエム」を11篇
お届けします。
2 一日一詩読むだけで、生きる力が湧いてくる!
念ずれば花ひらく
3月1日
念ずれば花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった
希望
1月8日
人間何か希望を持たねばならぬ
希望は小さくてもよい
自分独自のものであれば
必ずいつか
それが光ってくる
それが
その人を助けるのだ
自分の花
7月16日
小さい花でいいのだ
人にほめられるような
大きな美しい花ではなく
だれからも足をとめて
見られなくてもいい
本当の自分自身の花を
咲かせたらいいのだ
それを神さま仏さまに
見てもらえばいいのだ
つみかさね
4月1日
一球一球のつみかさね
一打一打のつみかさね
一歩一歩のつみかさね
一坐一坐のつみかさね
一作一作のつみかさね
一念一念のつみかさね
つみかさねの上に咲く花
つみかさねの果てに熟する実
それは美しく尊く
真の光を放つ
すべては光る
8月1日
光る
光る
すべては
光る
光らないものは
ひとつとしてない
みずから
光らないものは
他から
光を受けて
光る
サラリ
9月8日
サラリと
いきてゆかん
雲のごとく
サラリと
忘れてゆかん
風のごとく
サラリと
流してゆかん
川のごとく
七字のうた
5月24日
よわねをはくな
くよくよするな
なきごとをいうな
うしろをむくな
ひとつをねがい
ひとつをしとげ
はなをさかせよ
よいみをむすべ
すずめはすずめ
やなぎはやなぎ
まつにまつかぜ ※(風)
バラにバラのか ※(香)
生きているからには
5月9日
生きているからには
しょぼしょぼした
目なんかせず
生き生きした
魚の目のように
いつも光っていようではないか
生きているからには
くよくよした
泣きごとなんか言わず
春の鳥のように
空に向かって
明るい歌をうたおうではないか
生きているからには
できるだけ世のため人のため
体を使い
あの世に行った時
後悔しないように
発奮努力しようではないか
本当に偉い人
4月22日
本当に偉い人は
マザー・テレサのように
素足にサンダルを履き
極貧最下の人たちに
一生を捧げる人である
真の人生
3月12日
靴屋さんなら
人が喜んでいつまでも
履いてくれる靴をつくる
食べ物屋さんならば
人に喜んで楽しく
食べてもらうものを作る
そういう生き方で生き抜く
きれが真の人生と
いうものではなかろうか
二度とない人生だから
1月20日
二度とない人生だから
一輪の花にも
無限の愛をそそいでいこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳をかたむけてゆこう
二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように
こころしていこう
どんなにかよろこぶことだろう
二度とない人生だから
一ぺんでも多く便りをしよう
返事は必ず書くことにしよう
二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接していこう
二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう
二度とない人生だから
のぼる日 しずむ日
まるい月 かけてゆく月
四季それぞれの星星の光にふれて
わがこころをあらいきよめてゆこう
二度とない人生だから
戦争のない世の実現に努力し
そういう詩を一篇でも多く作ってゆこう
わたしが死んだら
あとをついでくれる若い人たちのために
この大願を書きつづけてゆこう
3 オザビエルの願い
生きる力が湧いて
きましたか。
見えた光に向かって
一つ一つつみかさねて
いきましょう。
きっとあなたの花がひらきます。
出典 『坂村真民一日一言~人生の詩、一念の言葉』 坂村 真民(さかむら しんみん) 出版社 到知出版社 画像はヤフー検索から
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