ロシア革命をわかりやすく解説します。
目次
1 ロシア革命 [1917年]
19世紀のロシアでは、社会主義が広まっていた。
第一次世界大戦(1914年~)が総力戦・長期戦となり、食糧が不足して、民衆の生活が苦しくなった。
→ 戦争や皇帝の専制に対する不満が爆発した。
→ 「パンと平和」を求める労働者のストライキや兵士の反乱が続いた。
→ 彼らの代表会議(ソビエト)が各地に設けられた。
→ 皇帝が退位して、議会が臨時政府をつくった。(臨時政府とソビエトの二重権力の状態となった)
1917年 二重権力の対立が激化し、臨時政府は倒されてソビエト政権が成立した(ロシア革命)。指導者はレーニン。
- 共産主義社会の実現をめざす政府。⇔ 資本主義社会
- 貧富の差を生む自由な生産活動を禁止した。
- 土地や農場、銀行、鉱山、鉄道などすべての企業を国有化し、国家が管理した。
- 共産党にすべての権力が集中する一党独裁政治が行われた。
→ 民族自決を唱えて、帝国主義に反対し、ドイツと単独で講和を結んで第一次世界大戦から離脱した。
→ 労働者と農民を中心に軍隊を組織して、干渉戦争に勝利した。
1919年 コミンテルン(世界に共産主義を広めるための革命指導機関)がつくられた。
2 ソ連の成立
1922年 ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立した。
1928年 レーニンの後をついだスターリンが「五か年計画」を始めた。
- 重工業の建設
- 農業の集団化
→ ソ連一国での共産主義化を進めた。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 ロシア革命 - 1917年 ロシアで長引く戦争と皇帝の専制政治に対する不満からおきた革命
〇 レーニン - ロシア革命の指導者
〇 ソビエト社会主義共和国連邦 - 1922年 ロシアを中心とした社会主義国家の連邦が成立
〇 スターリン - レーニンのあと指導者となり、独裁体制を築いた
〇 五か年計画 - 社会主義国家を発展させるために5年間で達成することをめざしてつくられた計画
A 馴鹿(トナカイ) B 虎(トラ) C 狼(オオカミ) D 白熊(シロクマ)
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
- 1917年 ソビエト政権が成立し、その後のソ連の誕生につながった(①革命)。指導者は(②)。
- 1922年 (③)連邦(ソ連)が成立した。
- 1928年 レーニンの後をついだ(④)が「(⑤)計画」を始めた。
💮 答え
① ロシア革命
② レーニン
③ ソビエト社会主義共和国連邦
④ スターリン
A 馴鹿(トナカイ) B 虎(トラ) C 狼(オオカミ) D 白熊(シロクマ)
答え D 白熊(シロクマ)
これで基礎学力バッチリです。