市民革命をわかりやすく解説します。
目次
1 啓蒙(けいもう)思想が影響をあたえた [17世紀後半から19世紀前半にかけて]
- ロック(イギリス)は、社会契約説(1690年)と抵抗権を唱えた。
- モンテスキュー(フランス)は、「法の精神」(1748年)で三権分立を説いた。
- ルソー(フランス)は、社会契約説(1762年)と人民主権を主張した。
⇒ 国王の権力の制限と人民の政治参加を唱えた。
2 イギリスの革命
17世紀半ば、国王が議会を無視して専制を続けた。
国王と議会との間で内戦が始まった。
1642年 ピューリタン革命がおこった = 議会側がクロムウェルの指導で勝利した。
→ 国王を処刑して共和政を始めた。
クロムウェルの死後、再び国王が専制を行った。
1688年 名誉革命がおこった = 新しい国王をむかえ、権利の章典を定めた。
→ 世界初の立憲君主制と議会政治が始まった。
3 アメリカの独立
1620年 イギリスの清教徒がメイフラワー号に乗り、北アメリカに移住した。
1765年 イギリスが植民地に新たな税をかけた。
→ 植民地側は、「代表なくして課税なし」と反対運動を始めた。
1775年 イギリスがこれを弾圧したため、独立戦争が始まった。
1776年 独立宣言を発表した。フランスなどの支援を受けて勝利した。
1787年 合衆国憲法を制定した。初代大統領にワシントン。
ジョージ・ワシントンのイラスト
4 フランスの革命
絶対王政が続いた。= 国王が絶対的な権力をにぎった = ルイ14世(太陽王)
国民の不満が爆発した。
- 平民たちは特権身分者たちのぜいたくな暮らしのために、働き続けなければいけなかった。
- 軍事費に莫大なお金がかかっていた。
- いかに不遇な扱いをうけているかということを市民たちは知った。
1789年 フランス革命がおこった。人権宣言を発表し、国王ルイ16世を処刑した。
1804年 ナポレオンが皇帝となった。
ナポレオンのイラスト
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 ピューリタン革命 - 1642年 クロムウェルの指導で始まる
〇 名誉革命 - 1688年 「無血」の革命 権利の章典を定めた
〇 独立宣言 - 1776年 自由・平等・幸福の追求を人間の天賦の権利として主張
〇 フランス革命 - 1789年 パリ・バスティーユ牢獄の襲撃を皮切りに始まる
〇 人権宣言 - 1789年 第1条 人は生まれながらにして、自由で平等な権利を持つ
A 1 B 2 C 5 D 10
A エッフェル塔 B ルーブル美術館 C 凱旋門 D ベルサイユ宮殿
A 絶対 B 完ぺき C 失敗 D 不可能
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1642年 (①)革命がおこった = 議会側がクロムウェルの指導で勝利した。
1688年 (②)革命がおこった = 新しい国王をむかえ、権利の章典を定めた。
1776年 (③)宣言を発表した。フランスなどの支援を受けて勝利した。
💮 答え
A エッフェル塔 B ルーブル美術館 C 凱旋門 D ベルサイユ宮殿
答え D ベルサイユ宮殿 ※「ヴェルサイユの宮殿と庭園」は1979年に世界遺産に登録された
欧米諸国 | 年代 | 革命 | 年代 | 獲得した権利 |
イギリス | 1642 | 清教徒革命 | 1649 | 共和政に |
イギリス | 1688 | 名誉革命 | 1689 | 権利の章典 |
アメリカ | 1775 | 独立戦争 | 1776 | 独立宣言 |
フランス | 1789 | フランス革命 | 1789 | 人権宣言 |
これで基礎学力バッチリです。